晴れたら野山に出かけよう!

おいしい空気をいっぱい吸って 愛しい花や小鳥に会いに出かけよう

光る秋

2017-09-30 16:15:53 | 山の話

今日は絶好の行楽日和とのこと。 ここの所、足の痛みはほとんどなく体調良好。 「晴れたら山に出かけなくちゃ!」

8時過ぎ 岩湧山に向かう。 まだ8:30というのに駐車場にはかなりの車が入っている。 みんな 爽やかな秋を楽しむ人たちの車だ。  山道を行く。若い人はどうぞお先へ。 年寄は道の両側に咲くお花を丁寧に探しながら ゆっくりゆっくり。

お花も光る。 木の実もはじけて光る。 草の実も光る。 キノコも光る。 青い空も光る。 遠く関空の屋根も光る。そしてススキが光る。 キラキラ輝く秋。 見知らぬ人と山の話をしながらお弁当。 ああ、いい一日だった

 

「ツリバナ」の実がはじけている。 かわいいね。

「ユキザサ」の実が光る

「ツルアリドオシ」の実 おめめが二つ

「ツルリンドウ」もまだきれい!

私はツルリンドウの赤い実です

「栗」もはじける

あなたは「ツチグリ」ね

 

あなたはだあれ?

私は「アケボノソウ」

「テイショウソウ」

「ヤマジノホトトギス」

「イナカギク」かな? 大好きよ

「ハバヤマボクチ」も青空に向かって

ススキも光る

関空もキラリ

 

 

 

 

 


岩湧、秋の3名花 ?

2017-09-27 13:08:41 | 花探索

岩湧山と金剛山はダイヤモンドトレイルでつながっているが 植物の分布は大きく異なっていると思う。金剛山にあって岩湧山にはない花、岩湧山にあって金剛山にはない花 といろいろ比べてみたが 岩湧山周辺にはないと思われていた花が最近に見つかったりもする。勉強したことはないがきっと地質が違うのだろう。 私がわかるのは 岩湧山系は 岩稜が多いということだ。

それはさておきだが 

私が勝手に決めた岩湧の秋の3名花は 「アケボノシュスラン」「タカネハンショウヅル」「アケボノソウ」です。 

先日見て来た「アケボノシュスラン」は 断然岩湧山に多い。 標高500m前後の沢筋や 湿り気のあるところで沢山の葉を見る。しかし 葉はあるが花はなかなかつけてくれない。 また以前はたくさん花をつけた場所が いつの間にか少しづつ株が衰退して すっかりなくなってしまうこともある。 その年の気候にも影響されるようだし 日当りなどでも大きく影響されているように見える。 今年は花付がずいぶん良い。これからが開花ピークを迎えそうで楽しみだ。

「タカネハンショウヅル」は 花弁がくるりんとカールしたかわいい花をつけるつる性の木だ。 今のところこれは金剛山では見ることはないようだ。 「タカネ」とつくが 岩湧山麓で数か所咲く所がわかっている。 ハンショウヅルの仲間は春から初夏にかけて咲くものが多いがこれは秋に咲く。 

 

「アケボノソウ」は 里山の沢筋でもよく見かけるが 岩湧山でも金剛山でもよく咲いている。開花は今。花弁は5枚(まれに4枚も6枚もある) 白い花弁の先に 黒い点々があり 黄緑色の丸い蜜線が二つあってそこから蜜がでて盛り上がり よく蟻などの昆虫がその蜜をなめている。「黒い点々を夜明けの星空に見立てた」名前ということだが???   地味だがとてもきれいなお花です。

 


 

今日は 千石谷に「タカネハンショウヅル」を見に行った。 ピークは少し過ぎていたがまだまだかわいい姿を見せてくれた。 健康のためにもう少し奥まで歩いたので いろんな花に会えました。

 

「ツリフネソウ」 茎に細い花序でぶら下がった舟のようです。

 

「ナンバンハコベ」

 (ナンバン とついていますが ハコベの仲間で日本古来の植物です)

イタドリ(スカンポ)の花です。

ベニイタドリ(メイゲツソウ)

「アキチョウジ」 は いたるところで咲いています

秋の野菊 「ヨメナ」かな? (「ノコンギク」と似ていてわかりにくい)

 

3時間ほどの千石谷散策でした。

 

 


秋を求めて岩湧の森へ

2017-09-25 15:29:32 | 花探索

ここ数日 また夏が戻ってきたような暑さだが 秋を求めて岩湧寺までやってきた。山里の畑には頭を垂れた稲穂と赤い彼岸花が目につく。 毎年繰り返される光景だ。 お彼岸に合わせ決まって田を縁取る。

 

林道脇で小さな台に並べられた新鮮なお野菜がおいしそう。 どれも一つ100円。 嬉しいな、ありがとうね。

今や秋海棠は岩湧を代表する地域の花になってしまったようだ。 お寺に行くまでもなく 地元の民家にも 車道の両側も秋海棠だらけである。これは もともと日本の自生種ではなく 江戸時代に中国から入ってきた帰化植物なんだそうだ。繁殖力が強く いつの間にか我が家でもいたるところで芽を出して花を咲かせている。茎についているむかご(種)がぽろぽろ落ちて そこで新しい命を作るのだ。

岩湧寺多宝塔と秋海棠

白花の秋海棠も

 

駐車場に車を止めていにしえの道を行く。いたるところ秋海棠だらけの中で ゲンノショウコのピンクがきらり。 お目当ての「アケンボノシュスラン」の咲き具合はどうかな?  目を凝らすと 一般道の脇にも ところどころで花を咲かせている。 本当に可愛い花だ。 今年は例年になく花が多い。 水辺では 苔むした岩の上で沢山蕾をつけているもの、開花しているもの。 ああ、秋だなぁ。

アケボノシュスランが開花しています

山頂まで行こうかどうか迷ったが 最近の体力に自信がなく 今日のところはここまででおしまい。これからは 日に日に秋が深まることでしょう。今日出会ったお花を少し。

フシグロセンノウ

セトウチホトトギス

 

「クサアジサイ」 これは初夏に咲くアジサイの木(本)じゃなくて 薄いピンクの花をつける草(本)で初秋に咲きます。(植物の専門用語で 木のことを「木本」 草のことを「草本」といいます)

 


9月10日 (巡り来る10日)

2017-09-10 06:22:57 | 日記

連れ合いの病状を毎日欠かさず記録したBlogを プリントアウトして それらの日々を振り返っています。 

去年の9月10日は 退院してから4か月。 穏やかに過ごしていました。 5月に 周りの人に「片時も目を離せない状態で あなた一人で介護をするのは無理だ」と言われていたのを 「もし退院したことで彼の命が縮まったとしても 残されている時間をすべて共有したい」と 自宅へ連れ帰ってきた。 病院のDrからは「明日にも何が起こるかわからないので 息子さんたちにはそのように伝えておいてださい」とのことだった。 

あれほど発熱を繰り返し、はらはらした病院生活だったが 家に帰ってからはほとんど発熱もなく穏やかに過ごした。顔色も肌つやもよく 体調も少しづつよくなっているように見えて 24時間の介護は何の苦にもならなかった。 しかし夢見た「春には車いすに乗ってお花見に行こうね」と言ったその日は来ないまま 私を置いてきぼりにして旅立っていった。 それから 今日で9か月たったんですね。 長い長い日々でした。 

また秋が巡ってきました。 自分一人で生きねばならない道をさがしながら 日々を過ごしています。