岩湧山と金剛山はダイヤモンドトレイルでつながっているが 植物の分布は大きく異なっていると思う。金剛山にあって岩湧山にはない花、岩湧山にあって金剛山にはない花 といろいろ比べてみたが 岩湧山周辺にはないと思われていた花が最近に見つかったりもする。勉強したことはないがきっと地質が違うのだろう。 私がわかるのは 岩湧山系は 岩稜が多いということだ。
それはさておきだが
私が勝手に決めた岩湧の秋の3名花は 「アケボノシュスラン」「タカネハンショウヅル」「アケボノソウ」です。
先日見て来た「アケボノシュスラン」は 断然岩湧山に多い。 標高500m前後の沢筋や 湿り気のあるところで沢山の葉を見る。しかし 葉はあるが花はなかなかつけてくれない。 また以前はたくさん花をつけた場所が いつの間にか少しづつ株が衰退して すっかりなくなってしまうこともある。 その年の気候にも影響されるようだし 日当りなどでも大きく影響されているように見える。 今年は花付がずいぶん良い。これからが開花ピークを迎えそうで楽しみだ。
「タカネハンショウヅル」は 花弁がくるりんとカールしたかわいい花をつけるつる性の木だ。 今のところこれは金剛山では見ることはないようだ。 「タカネ」とつくが 岩湧山麓で数か所咲く所がわかっている。 ハンショウヅルの仲間は春から初夏にかけて咲くものが多いがこれは秋に咲く。
「アケボノソウ」は 里山の沢筋でもよく見かけるが 岩湧山でも金剛山でもよく咲いている。開花は今。花弁は5枚(まれに4枚も6枚もある) 白い花弁の先に 黒い点々があり 黄緑色の丸い蜜線が二つあってそこから蜜がでて盛り上がり よく蟻などの昆虫がその蜜をなめている。「黒い点々を夜明けの星空に見立てた」名前ということだが??? 地味だがとてもきれいなお花です。
今日は 千石谷に「タカネハンショウヅル」を見に行った。 ピークは少し過ぎていたがまだまだかわいい姿を見せてくれた。 健康のためにもう少し奥まで歩いたので いろんな花に会えました。
「ツリフネソウ」 茎に細い花序でぶら下がった舟のようです。
「ナンバンハコベ」
(ナンバン とついていますが ハコベの仲間で日本古来の植物です)
イタドリ(スカンポ)の花です。
ベニイタドリ(メイゲツソウ)
「アキチョウジ」 は いたるところで咲いています
秋の野菊 「ヨメナ」かな? (「ノコンギク」と似ていてわかりにくい)
3時間ほどの千石谷散策でした。