先日 郵便受けに 紀伊見荘のチラシが入っていた。 「鱧まつり」ランチと銘うって、温泉入浴サービスがついて1800円 となっている。 ここは岩湧山からダイトレ(ダイヤモンドトレール)を東に5kmほどの紀見峠駅の近くにある温泉宿である。私は今夏は鱧も食べていなかったし 温泉にもゆっくり浸りたかったので心が動いた。 友人に声を掛けたら ご夫妻でご一緒してくださることになった。ご夫妻は昼食と温泉とを楽しまれるというので 私はその前に山歩きをしようと企てた。 そこは岩湧山の和歌山県側のふもとにあり 私はそのふもとを流れる「根古川を散策」することにした。 11時に友人と温泉で合流することにして 朝7時過ぎ紀伊見荘に車を止めて一人で歩き出した。数日前の台風10号の影響か 根古川に沿った林道はここかしこから水が流れている。秋の花が少し咲いているが 最奥の谷に咲く「タニジャコウソウ」が今も元気にしているか 確認したかったのだ。越ヶ滝の奥は近年の台風などで「深層土砂崩れ」を起こし 頭上遥か上からごっそりと山が崩れてしまっており 「通行止め」にして復旧工事をしているが見るのも恐ろしいほどだ。もう少し奥まで行きたいので恐る恐るその地を通り抜け、足を運んだが目当ての花は見当たらなかった。開花時期は10月なので株はあってもわからなかったのかもしれない。 まっすぐ温泉に戻るには時間が余るので 岩湧山三合目まで上がってみようとしたが これが体力のない私にはずいぶんきつくて辛い道だった。そこから紀見峠までは今度は激下り。疲れ切ってとても11時には戻れそうにない。 途中、地図にはないが近道らしきものを見つけてその道を選んだが その道は足場の悪い 石がゴロゴロとした小さい沢筋で おまけに先日の台風で水量が多く 所々小さな滝になっており あ尻を水の流れる滝の上に置いて足場を探し何とか降りたが もう頭がふらついて前に進む体力がなくなってしまった。 「また 無茶をやってしまったなぁ。」 沢沿いの細い登山道に出たので そこで休むことにした。 10分ほど道端で眠ると少し元気が出た。あとは 亡霊のような足取りで 紀伊見荘にたどり着いた。よく 紀伊見荘までたどり着いたものだ。
友人夫妻は心配して待っていてくれた。 体中汗びっしょりで 何もかもボトボトなので とりあえず温泉に入ることにしたが 疲れすぎて温泉入浴さえ疲労が増す感じだった。 早々に切り上げ食事にありついた。豊富なメニューの食事でおなかがいっぱいになり 大分体力も回復したのでもう一度温泉入浴を楽しんだ。今度はその温泉がアルカリ泉で肌がつるつるし 適温の温泉をゆっくり楽しむことができた。久しぶりの温泉に満足して 車で30分ほどの自宅に戻った。 しかし もうこんな無茶はしてはならないと肝に銘じた。 (私はいつもこんなことを言っていますね。)
これは 土砂崩れ跡 道は土砂崩れの中ほどを通って行きます
下の写真は根古川渓谷に咲いていた花たちです
クサアジサイ
ミズタマソウ
ヒヨドリジョウゴ
ツルリンドウ