山を歩いて楽しいのは まず 小鳥のさえずりがある。春から夏にかけては特ににぎやかである。岩湧山のような身近な山では ミソサザイがかしましい。よくまあこんなにおしゃべりが出来るものだ。他には 私はいつまでたってもバーダー初心者だが ウグイスはいつ行ってもさえずっている。初夏になると アオバト、が 「アオー アオー」と啼き アオゲラは 「キョッ キョッ」 ツツドリが 「ポポー、ポポー」と啼く カッコーも遠くで「カッコー カッコー」とさえずっている。ホトトギスは「トッキョキョカキョク」とにぎやかだ。 オオルリは とびっきりの美声で啼いているが たいてい見晴らしのいい高い木のてっぺんでさえずっていて 姿を見るのはめったにないのに 先日、巣だったばかりのオオルリの雛が 目の前の木々の間を行ったり来たりしていた。鳥の鳴き声はこちらのHPで鳥の名前を選んで さえずりをを聞いてください。姿はなかなか見えませんが 声の主を思うだけで楽しくなります。
次に楽しいのは 自生する花々を見ることです。今までその場所で見つかったことがない珍しい花が見つかったりすると 飛び上るほど嬉しいものです。「この花は何という花だ?」・・・・・とか 「よくまあ こんなところで咲いていたのね」とか。 そうでなくとも 「今年も咲いてくれたのね。」とその美しい小さな花がいとおしく 小さなデジカメで目一杯の写真を写して帰り家で再現します。そうして PCの花のアルバムに入れて、花図鑑の花の種類をを増やしていきます。きれいな花はもちろんですが 面白い花もあります。ギンリョウソウが林の中で 「ウラメシヤー~」て 出てきています。「ユウレイダケ」とも呼ばれています。「ニシノヤマタイミンガサ」というヤブレガサの仲間も芽出しが可愛いです。
山の幸もうれしいですね。今頃 いろんな苺が熟れています。黄色く熟したのは おいしい「ナガバノモミジイチゴ」 赤いのは「ニガイチゴ」・・・・これはあまりおいしくなかったな。もっと里山では 春の「ノイチゴ」 がおいしいです。冬に熟す「フユイチゴ」は ちっちゃくて面倒ですが ルビーのようなきれいなジャムを作ります。 山頂のすすきの中では 採られても採られても わらびが次々と伸びてきて つい手が伸びて お土産にします。人気の山菜の王「タラの芽」はすぐに摘まれてしまいますが これは木の先を1つ目は採っても 次の一芽を採ってしまったら、たいてい枯れてしまいます。でも見つけたら採る人が多くて せっかくの山の幸を枯らしてしまいます。 「コシアブラ」は山菜の女王ですが これもたいてい芽が摘まれています。こちらは 脇からまた芽が出るので 簡単には枯れないようですが・・・・・
コシアブラ とわらび
書き出したらきりがないのですが 街では「暑い暑い」といっている時も 緑陰の山歩きはなんて涼しく爽やかなんでしょう。ゆっくりゆっくり 野山の生き物たちをいとおしみながらの山歩き。 あなたもどうぞ。