毎年春先になると 朝早くから「イソヒヨドリ」が高いきれいな声でさえずり メスを呼んでいる。そして 住宅の戸袋や 換気扇の中などに巣を作ることが多いようだ。 最近では もっぱら オスが近くの電柱の上で 大きな虫などの餌をくわえて 雛のところに運ぶタイミングを見計っているのがよく見られた。 ああ、雛が孵ったんだな、、、、
昨日の昼頃のこと 我が家の台所でいるといつもと違う音(声)が しきりにする。窓から覗くと 普段あまり姿を見せないメスが「カタカタカタカタ」と変わった声で 異常に啼き続け 台所の小窓の周りを 行ったり来たり 家の中をのぞき込むようなしぐさをする。イソヒヨドリが こんなに近くに飛んでくるのは初めてだ。そのうち どこからか オスもやってきて 隣の屋根の上で「ヒイヒイー」としきりに啼きつづける。なにかあったんだろか?
昨年 近所の屋根の上で イソヒヨドリの雛が カラスに 毛をむしられて餌にされたのを聞いた。また カラスにやられたんだろうか?
食事を済ませて2階に上がっていったら なんと2階の階段の小窓に雛が声も出さずにじーっとしているのだ。なーんだ こんなところに来たのを親鳥が必死に呼んでいるのだ。 階段を掃除するときに明けた窓から まだ巣立ったばかりの体長10センチほどの雛が飛び込んできてしまったのだ。 捕まえて外に出そうとすると おびえて 寝室に入り込み 家具の隙間や カーテンの陰に逃げ回り 捕まえることが出来ない。親鳥の叫び続ける側の窓を全開にし そちらへ誘導しようとするが 小さいうえに 暗い茶色で 物陰に落ち込んで どこに紛れ込んだのか すぐわからなくなる。しばらく奮闘のあと どうにもならないので 昆虫網を持って来て 雛を救出しようとすると パタパタと窓から外に出ることが出来た。 親鳥2羽がすぐに寄り添って 興奮冷めやらないようにいつまでも 啼きながら そのうちどこかへ飛んでいった。
動物の親の必死の子育てを垣間見て 暖かいものを感じた。 雛の写真は撮れませんでした。