晴れたら野山に出かけよう!

おいしい空気をいっぱい吸って 愛しい花や小鳥に会いに出かけよう

80歳の終活

2024-10-13 08:02:53 | 花探索

ついに80歳の誕生日を迎えました。 生きる目標にしていた80歳です。 80歳まで何とか元気で過ごせたのは本当にありがたいことです。

10日の誕生日には記念に岩湧山に登ってきました。 7時過ぎから登り始めて8時半には山頂につきました。空気はひんやりとして ススキが朝日にキラキラ輝いています。 誰一人いない山頂で 秋を独り占めです。 ススキの向こうは金剛山

私の次に登ってこられた方に記念写真をお願いしました。

アケボノソウ サラシナショウマ アキチョウジなど 秋の花が迎えてくれます。 

アケボノシュスラン

アケボノソウ

アキチョウジ

サラシナショウマ

 

最近 お墓の製作にあれこれ模索しています。 8年前に亡くなった夫の遺骨は写真と共に今リビングで私のそばにありますが 私が動ける間にお墓を作って納めようかと思い 石屋さんにいろいろお願いしています。 私は 仏教のしきたりになじめないので お葬式もお墓も無宗教にこだわっています。 今回作るお墓は 夫の生前に買った霊園の小さな区画に お花入れも ローソク立ても 線香立ても作りません。石碑にはローマ字の夫の名前と亡くなった日だけを刻んでもらおうと思っています。 そして私が亡くなったときには 私の名前を追記して 納骨してください。お墓詣りに行くときは 夫の好きだった花束を持って行って 夫と会話を交わした後は その花束は持ち帰ります。 置いて帰ると枯れて見苦しくなるからです。

終活のもうひとつは 夫の残した不動産(自宅等)の相続登記をすることです。いずれも息子二人に相続してもらいます。 これは 司法書士に頼むと簡単ですが自分でも出来ると聞いて 法務局に足をはこび いろいろ教えていただいて 都合4回行きましたが「完了証」をもらいました。 戸籍謄本などの取り寄せなど役所関係の書類の数はとてもたくさんであり 面倒ではありましたが 頭の体操と思い 息子たちの協力を得て仕上げました。 

そろそろ車の免許返納を考えています。 車に乗れる間に 行きたい所 したいことは思い残すことなくしようと思っています。

いよいよ余生。 最後まで頑張ろう。

 


変わった形の花二題 「ウマノスズクサ」 と「スズサイコ」

2024-07-03 12:05:15 | 花探索

 地球上での生物(500万種~3000万種あるそうです。幅があるのは未知のものがたくさんあるからだそうです)の形は よくもこんなに多様な形に進化していったものだと感心しますが 身近なところで変わった形の花が咲いています

ラッパのような 「ウマノスズクサ」

「ジャコウアゲハ」 (ネットからの画像です) 

あまり見かけることはありませんが ちかくの草むらにつるを伸ばしています。「ウマノスズクサ」は 「ジャコウアゲハ」の唯一の食草だそうで 成虫は ウマノスズクサにだけ卵を産み付け 孵った幼虫はウマノスズクサを食べて大きくなるそうです。ジャコウアゲハ は大きな蝶で 準絶滅危惧種になっていて姫路市では市蝶になっているそうです。 ウマノスズクサがたくさん生育しているのかな? 大和川の土手にたくさんウマノスズクサが生えていて 友人は草刈りに会わないように保護してもらっているそうです。これも環境省の準絶滅危惧種です

もう一つは 「スズサイコ」です。これも準絶滅危惧種です。

日暮れから翌早朝の間は開花していますが 陽が上がり 明るくなると大きく開いていた5枚の花弁は閉じてしまいます。

(曇りの日は 昼間も開いていることが多いです)

今日はどちらにも会うことが出来ました。


ヤマグワの実

2024-06-03 20:56:44 | 花探索

walkingの途中に大きなヤマグワの木がある。ひと月ほど前に気づいて 実の熟すのを楽しみにしていたが、今日見に行ったら実はあまり目立たなく よく見ると何故かほとんど干からびたようになって枝にぶら下がっていた。まだ熟していないものもたくさんあったがいずれもガサガサして とても食べれるようなものではなかったが その中から探してわずかばかり。はじめは緑っぽかったのが赤くなって熟すと真っ黒になる。このあたりではあちこちに桑の木が生えているが おいしそうな実がなるのを見ることは少ないです。 珍しいのでちょっと写真用にもらってきました。


「ユウレイタケ」

2023-07-14 02:54:39 | 花探索

長らくblog更新していなかったら 自分のblogが正しく表示されなくてちょっとあわてました。 60日以上更新しなかったら ページは大きな広告の画面になってしまっていて、更新すれば元通りになるということが分かり、 久しぶりに何か書くことにしました。 

「ユウレイタケ」 って 本当の名前は 山歩きで時々目にする「ギンリョウソウ」です。

そのギンリョウソウですが 以前秋田駒ケ岳で見たギンリョウソウが 本当に 「ウラメシヤ~」って ゆうれい(見たことがないけれど) みたいなのです。 こんな状態で見たのは 後にも先にもこの時だけです。 かわいい幽霊ですね。

 

一昨年でしたか 仲間から ピンクのギンリョウソウの写真を見せてもらいました。 こんなギンリョウソウがあるんだ と 一度見てみたいと思っていました。そして 今年念願かなってピンクのギンリョウソウを見に 連れて行っていただきました。

これは 昨秋 新種登録された 「キリシマギンリョウソウ」というのだそうです。 別にピンク色のギンリョウソウというものもあるようです。(ベニバナギンリョウソウ) 私には違いが詳しくは分かりませんが 「キリシマギンリョウソウ」は 2022年秋に新種登録されたもので 現在確認されているのは 鹿児島 宮崎 和歌山 大阪 岐阜 静岡 だけだそうです。 幽霊と違って 可愛いギンリョウソウです

 

世界でも2種目! 新種の「ギンリョウソウ」を発見 | Research at Kobe (kobe-u.ac.jp)


久しぶりの森林浴

2023-05-03 08:08:08 | 花探索

山登りというほどの自信はないが 爽やかな透き通った空気に誘われて友人と山に入った。 GWではあるが 平日とあって人は少ない。木漏れ日の中でさやさやと風にそよぐ新緑の木々。なんて美しい季節だろう。 「ツツドリ」が 「ポッポー  ポッポッー 」と啼いている。 どこかでキツツキが 「カタカタカタ」 と木をつついている。 「アカゲラ」だろうか? いろんな鳥の鳴き声に 何の鳥か識別できないが いかにも五月の森だ。

人知れず 森の中でひっそりと「クマガイソウ」も元気にしていた

「エビネ」も

「ヤマシャクヤク」

今日は絶好のお天気になるとの予報だったが お昼を過ぎても風は冷たく 「フデリンドウ」は蕾んだままだった。年寄り二人の山行の足は限りなくゆっくり。 それでも昼過ぎ下山した足はよろよろして身動きできないほど疲れ果てたが 欲が出て 「また来たいなあ」と話しながら帰路に就いた。

 


いつもの散歩道で

2023-04-25 11:37:11 | 花探索

健康のため 出来るだけwalkingに励むことにした。 里山を一周して6,000歩ほどになる。

住宅の庭で植栽された「ヒトツバタゴ」が満開になって天空に枝を広げていた。 この木の自生地は日本では対馬 と 愛知県の犬山市など限られているが 今では庭にも植栽されているようだ。別名を「なんじゃもんじゃの木」と 覚えやすい面白い名前を付けられている。 

「なんじゃもんじゃの木」(ヒトツバタゴ)

新緑がきれいだ。先日来の黄砂もなくなって 金剛山が美しい姿を見せている。

湿地まで来ると 食虫植物のモウセンゴケも目覚めて 虫の来るのを待っている。 半月もすると白い小さな花を咲かせる

 

昨日のことだ。 友人と3人で歩いていると足元を黄色いものが流れるように飛んで来て 近くの林に飛び込んだ。 一瞬のことだった。 カメラを持っていた友人がそーっと近づくと木の陰でじっとしているようで 写真を撮らせてくれた。 なんと 「キビタキ」だった。キビタキは夏になると南方から渡ってくる夏鳥で 金剛山で見たことはあったが こんな里山で出会うとは信じられない思いだ。 声の美しさは オオルリにも負けない。 いいものを見ることが出来た。 

キビタキ (友人撮影)

 


春の芽吹き

2023-03-23 10:25:46 | 花探索

すっかり春になりました

野山では 多種の木が次々と芽吹き、いち早く花を咲かせるのは桜でしょうか。 散歩道で 桜と並んで 何の木かわかりませんが芽吹いたばかりのやわらかい緑に春の到来で心が軽くなります。

 

道端では かわいいシハイスミレが咲き始めました。

 

庭では早くも花の咲きそうなもの「リキュウバイ」

柔らかい葉が出たばかりの 「アサダ」の樹

そして蝋梅は やっと枝先に緑をのぞかせています。

毎朝 庭で小さな草の芽を見つけては 「今年も出てきてくれたね」とうれしくなります。

 

 


一気に春が来ました

2022-03-14 17:51:57 | 花探索

最高気温が20度を超えるような気候になって 庭の植物も次々と芽を出し 今から来月いっぱいは一番楽しい季節です。朝目が覚めるとあたりはまだ人気もないのでパジャマのままでも庭に出て 一つ一つの鉢を眺めたくなります。 今年は開花の遅いものが多く今月になって セツブンソウが次々と鉢の中から頭をもたげてきます。かわいい花です。野山の花セリバオウレン開花も遅れているようです。先日友人と滝畑周辺を歩きました。これも又 繊細な小さいお花で私のお気に入りです。ユキワリイチゲは 青い大きめの萼片が太陽の光を浴びて輝いています。これらの花はすべてキンポウゲ科のお花です。 「キンポウゲ」 という花は田んぼの畔や道端に雑草扱いで咲く黄色い花ですが 「キンポウゲ科」というと本当にいろんな形があり 素敵な花が多いです。これからは ニリンソウ イチリンソウ ハンショウヅルをはじめ 大きさも形も様々で 人気のある花が多いです。  

「セリバオウレン」  針葉樹の林縁などに咲いています。 直径1センチに満たない小さなお花です。

「ユキワリイチゲ」 太陽と水気が好きなお花です 川の土手で。

 

こちらは庭の セツブンソウ。 とってもかわいいんです。

いずれも キンポウゲ科の花ですが 花弁に見えるのは 萼片で花弁はありません、

さあ 晴れたら野山に出かけましょう。


センブリが咲きそろう

2021-11-02 05:21:42 | 花探索

爽やかな秋空の下 晩秋に入ったというのに暖かく、すこし岩湧寺の周辺を散策した。前から見つけていたセンブリは咲いただろうか? 境内はヒヤッとして寒さに驚くが、歩き始めるとすぐ暖かくなった。 10分ほど歩くと 山々は色づき始め 桜などの広葉樹はすっかり葉を散らしている。だあれもいない林道だが センブリが咲きそろっていた。 白い小さな可愛い花だ。

 

センブリは古来生薬としてしられ 小さな細い葉を1枚もらって口にするとその苦みはなかなか消えないが 胃薬としての効果はないそうだ。 

1時間ほどの散策を終えて帰宅した。


喜寿を前に「こくわ」とのご対面 「こんにちわ あかちゃん!」

2021-10-06 17:18:39 | 花探索

「コクワ」に会ってきました。 今年6月22日、岩湧山頂でコクワに会ったことは その日のblogに書きましたが秋に実が熟すころ行ってみるのが楽しみでした。朝、枕元のラジオから「コクワ」のおいしい話が流れてきて 行きたいなぁ。最近めっきり体調が悪く とても岩湧山頂に行くことは出来ないと諦めていましたが 今日は気温もすこし低い目で、少し雲もあるようで 「行けるところまで行ってみるか?」と岩湧寺に向かいました。 あとから登ってくる人には先に行ってもらい、ゆっくり上がっていくが 足はよろよろ。 でも 前から降りてくる同年輩ぐらいのおじいさんも ゆっくり足をはこんで降りて行かれる。 「よし頑張ろう」 私も一歩一歩足を進める。 90分かかってやっと稜線まで上がった。 よく来たなあ と感慨深い。

真っ先に コクワのところに行ったが なかなか実を見つけられない。6月 あんなに雌花が咲いていたのに、、、  山頂で出会った若い女性が一緒に探してくれて、「あった!」 大きさ2センチ足らずの小さな実を 彼女の良い眼で早速見つけてくださった。周りはすすきが生い茂って なかなか近づけないが 杖を使って引き寄せ 手にすることができた。

山の幸「コクワ(さるなし)」

大きさは2センチほど

中はどんなかな? やっぱり「キーウイー」だね。

柴栗はもうすこしね

どうにもならない程疲れ、やっとのことで自宅に戻りました。 喜寿の誕生日を前に山頂まで行ったんだもの よかったな。

でもいよいよこれ以上山登りはしない方がよいだろう。

「最後の山登りに乾杯!」としたいところが お風呂に入るのももどかしく 冷蔵庫にある残り物をおなかに収めて床に就いた。

 

 

 


私の終活 77年を振り返る

2021-09-02 11:33:19 | 花探索
暇な毎日だ。コロナの影響と 自分の加齢とが相まって 家籠りの日が続く。 一人暮らしというのは 掃除も洗濯も毎日するほどのこともなく「今日は何を食べようか?」ということに心砕くぐらいだ。 家の整理 とか 押入れの片づけなどはついつい先延ばしになっている。それにしても暇だな。 それで私の終活の一つとして 自分の生きてきた約77年を写真で振り返ることにした。
写真は膨大でどれくらいあるか見当もつかない。
アナログ時代の写真は 以前にすべてスキャンしてデジタル化して 年代順に整理してある。その時 すべての写真に目を通したので 今回はパスすることにした。私がデジカメを購入したのは2002年のことで それから今まで、20年間の写真は膨大だ。何しろ 野生の花を追いかけ それを自分の図鑑に仕上げ、あいうえお別に分類してある。20年間に見た花は約1300種になる。とにかくデジカメになってからはフィルムもいらないので 一つの花をあっちから、こっちからと写すものだから1日100枚ぐらい、旅行に行った時は300枚は軽く超える。最初のころは 遠くに、近くに毎日カメラ片手に出かけていた。年間平均80日ぐらいは出かけたとして 1年で15000枚、最初の15年で20万枚はあるだろう。一人になってからは旅行もしないし、見たことがない花を求めて出歩くこともほとんどなくなったから年間20日ぐらい出かけたとして、5年間で1万枚ぐらいはある。ほかに家族写真なども20年間で1万枚はあるだろう。 いい加減な目算だが すべてで25万枚はあるのじゃなかろうか? ぶれた写真は捨てて、すべての写真が年月順にファイル名を付けて保存してある。それを今、暇に任せてすべてを振り返ろうというのだ、
あんなこと、こんなこと すべてが懐かしい。いろんな人と出会い いろんな花に出会い 楽しませてもらった。自分の生きた日々を振り返り終わったとき、これらの写真はすべて廃棄すればいい。それが私の終活の一つだ。
人生を楽しませてくれたカメラに感謝!



暑さを忘れて

2021-07-24 07:49:44 | 花探索
昨日は 次男家族がやってきて 滝畑で川遊び。 キャンプ場は人が大勢なのでどうも好きになれません。 石川支流で遊ばせてもらいました。 ここもあまり駐車できるスペースはないのですが 出足が早かったせいで広いスペースに停めさせてもらうことが出来ました。 大小の岩が清流の中に続いているので、浅いところやちょっと深いところもあって 川遊びには絶好です。
Outdoor遊びに慣れている家族は準備万端。私たちの子育ての時は パンツ1枚でも平気で遊んでいたのですが 今は全員岩場用の靴を履き ウエットスーツさながら。4歳にはライフジャケットまでつけているので 少々目を離しても大丈夫。岩陰には魚が隠れていて親子で追い出して網で待ち伏せして10㎝ぐらいのを2匹をゲット。小さいのは4歳でも捕まえていました。 沢蟹は15匹ぐらい。ほか 蛍の餌になるカワニナ、赤ガエルも捕まえて川に泳がせて遊んでいます。13歳女児は焼肉担当で テーブルを出して楽しそうに食材を焼いてみんなにふるまってくれます。9歳はちょっと水深のあるところで 極シンプルなパパ手製の釣り竿で5㎝ぐらいのハヤを釣り上げました。餌は岩を動かして岩の下にいる川虫を集めてそれで釣っています。 思い思いにさんざん川遊びを楽しみました。最後には 生き物は全部川に放して わずかなごみも残さないで帰ってきました。
孫がいなかったら こんな川遊びをすることはなかったことでしょう。
暑さ知らずで 清流の中で過ごしました。 「来年もまた来たい」とのこと。
小笠原諸島まで遊びに行くような一家ですが、近場のこんな渓流で魚を追いかけた川遊びが楽しかったようです。









       




       


「タシロラン」 今年も咲く

2021-07-02 05:31:42 | 花探索

近くの林で今年もたくさんの花を付けました。 葉緑素を持たない草丈20センチぐらいの腐生植物です。昨年は 林の中で大きながけ崩れがあり その復旧工事でタシロランの咲くところが土砂で埋められたり 切り倒した樹の下敷きになったりで その中から生き延びたものがほんの少し咲いただけでしたが その後、切りだされた丸太などが除去され 草むらになっていました。 今年はその草むらから広範囲にわたってたくさん顔を出して花をつけたのです。 その数 今のところ40数本になりました。 いつもの花仲間が集まって回復を喜び合いました。

「タシロラン」は奈良ではよく目にします。といっても 私が知るのは 橿原神宮近辺や 飛鳥の平地などです。 落ち葉の積もったような暗い林の中です。大阪では 少し前までは生育を確認されてなかったので 4年前に発見したときはちょっとした興奮状態で 自然史博物館に報告したところ 最近大阪でも各地で発見されているとのこと。 京都などでは 絶滅危惧種になっています。気候の変動が生育を促しているのでしょうか?

今年は早い開花です。 まだこれからも出るかもしれないので 時々確認しに行く予定です。

 

同じように腐生植物の「ギンリョウソウ」や「シャクジョウソウ」などにちょっと似ていますが それらはツツジ科のようです。 タシロランは ラン科です。ラン科の花はたくさんの種類があります。 先日見た「ムヨウラン」も 腐生植物で、葉が無いので「無葉ラン」です。


「ササユリ」の季節到来 いつまでも。

2021-06-21 01:29:16 | 花探索

「ササユリ」の花は ユリ科の中でも特別に好きな花だ。ユリの仲間は香りが強いものが多いが「ササユリ」の香りは 優しい甘さでいい。以前はこの住宅地の近くでも6月になるとあちこちで見られたが 私も含めてよそから引っ越ししてきたものはその香りの素晴らしさと 楚々とした品の良い花に魅せられて 見つけては持ち帰って玄関などに飾った。そんな結果 今ではめったに見ることが出来なくなってしまった。 「ササユリ」は 本州の中部地方以西に自生する 誰からも愛される花だ。東北地方などには 「ヒメサユリ」が自生し 写真などで見ると「ササユリ」によく似ているが 全体に小ぶりなようだ。 近頃は 保護活動も実って近隣の山でも少し増えているようにも思える。岩湧山でも 山頂などの日当たりの良いすすきの原で 沢山見られるようになった。といっても まだまだ一部にしか咲いていないし 以前に咲いていた西側はどうしたわけか全く見られない。

「ササユリ」に会いたくて 体調にも自信はないので岩湧山頂まで行くことが出来るが不安だったが、あまり家籠りばかりでいよいよ足が弱っているように思うので 行けるところまででも行ってみようと お弁当を作って早朝家を出た。 今は夜明けが一番早い時期で朝早く起きるのは苦にならない。 朝の冷たい空気が気持ちいい。駐車場はコロナのせいでどこも閉鎖中だが 岩湧寺まで行くと20台ぐらいは駐車できるので細い林道を上がっていった。 朝7時というのに駐車スペースは日曜日ということもあってか ほぼ満車状態。ギリギリ駐車できた。ここからストックを頼りに一歩一歩上がっていく。若い健康な人だったら「60分」とあるが 私は鳥の声を聴きながらゆっくり進む。 きれいな鳴き声は「キビタキ」だろうか?「クロツグミ」だろうか? 遠くで「アオバト」が 「アオー アオー」と啼いている。鶯は必死に「ケキョ、ケキョ」を繰り返す。 上から 80歳ぐらいに見えるおじいさんが元気に降りてこられた。「山頂はササユリがきれいですよ」と 教えてくれる。お元気だなぁ 2時間近くかかってやっと山頂についた。 1年ぶりの山頂です。 霧が山頂を激しく流れているが 昨夜からのお天気が回復する兆しだろう。  雨のしずくをいっぱいにまとい 登山道わきで 沢山のササユリが迎えてくれた。 ああ, いい香りだ。 6分咲きで まだまだ蕾が出番を待っている。

来てよかった。 山頂は大勢の人がそれぞれ楽しそうに過ごしている。最近若い登山者が多くなった。 他にも見たい花があったので お弁当を食べて、足を延ばしたがさすが疲れはピークに。ほかの人が見たら なんと危なっかしいと思うことだろう。よろよろの足を引きずって 無事帰宅できた。 「これが最後の岩湧山かな」 と取れない疲れに自問する。 まあ、今日ササユリに会えたことに感謝。