アジサイが色づき始めましたね。 いよいよ梅雨入りも間近でしょう。
一番先に色づき始めたのは 「ヤマアジサイ」。楚々として素敵です。ヤマアジサイの葉は 小さい目の細長い葉っぱ。古来からあるアジサイや 西洋から品種改良して逆輸入されたハイドランジア系は 大きく丸い葉っぱです。これから岩湧山を覆うヤマアジサイの一枝をもらって挿し木してから かれこれ10年ぐらいになるでしょうか? 家の北側に植えましたが 今では木も大きくなってたくさんの花をつけるようになりました。
岩湧山に咲く ヤマアジサイ
また一般的なアジサイに先駆けて咲き始めたのはヤマアジサイの仲間の「シチダンカ」。 金平糖のような小さい花は とっても可愛く大好きです。 これも知人から一枝もらったものから 挿し木を繰り返し育てています。 花付が悪く、何とかたくさん花をつかせたいと苦心しましたが 今年は初めてたくさんの花がつきました。 花芯からパッと線香花火がはじけたような花です。この花は一度絶滅したと思われていたのが S34年に六甲山で発見されたことでみんなに愛される花として定着したようです。
シチダンカはこんなにちっちゃな花です
神戸市立森林植物園 HPより
『幕末の頃にオランダから来日したドイツ人シーボルト医が植物調査をおこない、その成果をまとめた「日本植物誌」にスケッチで記録されていたシチダンカ・・・。日本国内で130年間にわたって、これに該当する植物が見つからず、“幻の名花”とうたわれました。
昭和34年、六甲山小学校職員の方が偶然にも六甲ケーブル沿いで見慣れない植物に出会い、専門家の同定(種類の判定)でシチダンカであることが分かりました。以後、六甲山小学校の皆さん方と森林植物園との協力で株を増やし、国内で次第に広がっていきました。』
園芸店で出回るアジサイは品種改良で多くの種類の花が並んでいますね。 素敵な花が多く 誰からも愛される花のように思います。 雨が似合うアジサイの季節はこれから。 アジサイは挿し木がつきやすいので ついつい増やしてしまいます。
庭先でこれから開花を迎えるのは ラベンダー。富良野のラベンダーが有名で丘を紫にそめる風景はおなじみです。こちらもご近所で分けてもらって挿し木したラベンダーの蕾が 紫の色を濃くしています。ラベンダーもいろんな種類がありますね。 早咲きのもの 背がすっくりと伸びるもの こんもりと密に花をつけるもの さわやかな香りが体を通り抜けていきます・
最後に「セッコク」も 今年も梅の木の枝を生息場所にして かわいい蕾をたくさんつけています。 友人にいただいたわずかな株が今では 根が木に張り付いて 株を増やしています。