サンジョヴェーゼ ディ ロマーニャ ロマンディオーラはハウスワインとして用意をしているワインです。私はこの抜栓価格2500円、グラスで500円のワインを価格だけをターゲットにはしていません。まとめ買いをして、セラーで2ヶ月間くらいはコンディショニングをしてから、提供するようにしています。
今回は、思わぬ発見をしたのでレポートすることにしました。このエミリア・ロマーニャ州の低価格のサンジョヴェーゼは大量生産のチープなワインであると以前は考えられていました。しかし、近年は、補助金がカットされ、ワインの消費が低下してくると、凝縮感のある造りをした趣向性のあるワインへと一部を移行させます。品質に目を向けると普段飲みのワインも引きずられるように質が向上した典型だと思います。このサンジョヴェーゼは日常ワインの範囲です。にもかかわらず、この内容は価格以上の品質であると思いました。
ブルゴーニュのワインに例えるは好きではないのですが。方向性は果実味のしかりしたブルゴーニュでしょう。ラズベリーやイチゴのキャンディの香り華やかさはありませんが。しっかりと主張をしています。酸も柔らかくタンニンは本来の渋さや苦みを供はない、はんなりとした柔らかさがあり。調和もよく洗練された味わいがあります。
アヴィーやプルーノを含めエミリア・ロマーニャ州のサンジョヴェーゼを見ていると、トスカーナのサンジョヴェーゼとは明らかに違う心境を開いているように思えます。