サンジョヴェーゼ ディ ロマーニャ スペリオーレ リゼルヴァ “アスティーノ”(Sangiovese di Romagna Superiore Riserva Mastino)は今回、新しくリストに加えたイタリアワインです。以前にプルーノを直近のヴィンテージを4800円の抜栓価格を付けていたのですが。ユーロ安のために価格が上昇し、元に戻るも、今度はワインの本体価格が上がり、手の出し辛い価格帯に入ったワインになり。5000円以下のサンジョヴェーゼ ディ ロマーニャをリストに加えるために2年前から試飲会のたびに目を付けていたワインです。
サンジョヴェーゼ ディ ロマーニャは安価なシャボシャボなワインのイメージが強く、Aviとのファーストコンタクトの時も、Prunoとの出会いの時も、立ち位置を決めるのにとても時間がかかったワインでした。トスカーナのサンジョヴェーゼが夏の花とするならば、エミリア ロマーニャは春の花の香りがするような気がします。味わいも白玉団子のような柔らかさがあり、上品とか優雅といった表現より、ほのぼのした印象を受けます。
ちょっとしたエピソードがあります。今回のワインは1月の展示会の時にオーダーし、今届きました。先日、同社の展示会があり同じ銘柄のワインが展示されていました。ずんぐりむっくりした瓶があだとなっているようで、打栓から手元に届くまで立てた状態になっているようです。ですから、コルクとワインがなじまずに、コルクの乾いた臭いが付いていました。デカンタージュをするか注意書きをしておけば良いのに、何もせずに、コルクも捨てているので状況を推察するしかありませんでした。そこに、どこのお店の人か解りませんが担当者に香りと味を確認していました。私はたまたますぐ横にいたので、コルクが乾いているために、このような状態になったのでは、と説明しました。普段は、余計なことは言わないのですが。今日ばかりは何回も味と香りを確認し、今年の1月に初めてオーダーを出したワインが、トラブルに巻き込まれたようで、つい余計な講釈を垂れてしまい、「アイタ!」の状態になってしましました。私には、それなりに考え抜いて選んだワインなので、メッセージを正確に伝えてほしいと思い、取った行動ではありますが。最後は一瞥をくらい「変なおじさん」状態になり、余計な口を挟まなければと思いました。このような時は、ブッショネと処理するか、健全な状態ではないが対処の方法はある、とするか、悩ましい問題でもあります。