ロエーロ プリンティ 1998です。
お客様と共同購入、家に帰って味わいます。
お客様と共同購入、家に帰って味わいます。

今回抜栓したイタリアワインはバローロ リゼルヴァ ブリッコ ボスキス ヴィーニャ サン ジュゼッペ (Barolo Riserva Bricco Boschis Vigna San Giuseppe)1996です。バローロとバルバレスコはいよいよ区画、そして、単一畑での表示へ重きを置こうとしています。このワインもブリッコ ボスキスの区画のサン ジュゼッペ畑、熟成の長いリゼルヴァ タイプのバローロとなります。このワインは80年代以前の味わいや香りがどのように構成されていたかは、触れたことが無いので解りません。それでも、マーケットへのアピールは絶え間なくしていたと考えています。しかし、スタイルを変えずに大樽で長めの熟成をしているカンティーナでもあります。
香りはリストのコメントをそのまま飛躍しています。変化しているのはクローブの香りに何かが乗っているような気がします。ヨードのような香りに感じられのですが、特定が出来ずに酔ってしまい、それまでになっています。それに香りの特徴は、柔らかな香りと濃厚な香りのバランスの良さです。それは味わいの中にもあります。酸にはほのぼのとした美味さがあり、タンニンは芳ばしさが香るようでした。印象は華麗で複雑と言うよりは、素朴でクールな感じがします。この控えめな感じが大きなテクスチャーを抱えている自信のように思えました。最後に滓は少しだけ瓶の底に取り残されていました。