唐草文図鍔 (鍔の歴史)
唐草文図鐔 無銘 平戸
先に紹介した肥前平戸國重の、無銘鐔と鑑定されている作。確かに造り込みは良く似ている。これも太刀鐔を打刀の鐔として意匠したもの。小柄笄の櫃穴が左右同じような州浜形とされていることから、図柄に表裏の差異がない鐔で、時代も上がるような意匠とされたものであろう。簡素な仕立てに、唐草文が活きている。五ツ木瓜形も変った意匠であり、肉厚に仕立てられた耳の構造にも注意されたい。古い太刀鐔を手本としたことがわかる。75.5ミリ。
唐草文図鐔 無銘 平戸
先に紹介した肥前平戸國重の、無銘鐔と鑑定されている作。確かに造り込みは良く似ている。これも太刀鐔を打刀の鐔として意匠したもの。小柄笄の櫃穴が左右同じような州浜形とされていることから、図柄に表裏の差異がない鐔で、時代も上がるような意匠とされたものであろう。簡素な仕立てに、唐草文が活きている。五ツ木瓜形も変った意匠であり、肉厚に仕立てられた耳の構造にも注意されたい。古い太刀鐔を手本としたことがわかる。75.5ミリ。