文散図鐔 (鍔の歴史)
文散図鐔 古金工
山銅地の表面に粗い鎚目を打ち施して石目地に仕上げ、家紋などを刻印の手法で彫り表わした作。製作は桃山頃であろうか。刻印によって文様を施す手法は、平安城象嵌鐔の一部に細長い楕円形の刻文を浅く加えて菊花などを表現した例があるように、室町時代後期からのものであろう。鉄鐔への刻文は、桃山時代の信家などにみられ、次第に作品への応用が広まっていった。69.5ミリ。
文散図鐔 古金工
山銅地の表面に粗い鎚目を打ち施して石目地に仕上げ、家紋などを刻印の手法で彫り表わした作。製作は桃山頃であろうか。刻印によって文様を施す手法は、平安城象嵌鐔の一部に細長い楕円形の刻文を浅く加えて菊花などを表現した例があるように、室町時代後期からのものであろう。鉄鐔への刻文は、桃山時代の信家などにみられ、次第に作品への応用が広まっていった。69.5ミリ。