日足鑢唐草文図鐔 (鍔の歴史)
日足鑢唐草文図鐔 古金工
山銅地を木瓜形に造り込み、耳が土手耳に仕立てて唐草文を毛彫で施し、これに金平象嵌でHの文字のような文様を散らしている。これは何だろう。さらに、耳から地まで虫食いのような窪みをも施している。一段低い地面には揺れるような日足鑢を施している。素朴な味わいながら面白い、興味深い作である。虫食いは意匠であり、金工が意図して施したもの。板塀などにみられる虫食いの穴を鐔の意匠に採り入れたもので、唐草も塀にからみつく蔓草を想わせるもの。西洋からの文化が盛んに入りはじめたころの作であることから、H型の文様は西洋文字を意匠に採り込んだものか。67ミリ。
日足鑢唐草文図鐔 古金工
山銅地を木瓜形に造り込み、耳が土手耳に仕立てて唐草文を毛彫で施し、これに金平象嵌でHの文字のような文様を散らしている。これは何だろう。さらに、耳から地まで虫食いのような窪みをも施している。一段低い地面には揺れるような日足鑢を施している。素朴な味わいながら面白い、興味深い作である。虫食いは意匠であり、金工が意図して施したもの。板塀などにみられる虫食いの穴を鐔の意匠に採り入れたもので、唐草も塀にからみつく蔓草を想わせるもの。西洋からの文化が盛んに入りはじめたころの作であることから、H型の文様は西洋文字を意匠に採り込んだものか。67ミリ。