葛唐草文図鐔 (鍔の歴史)
葛唐草文図鐔 古金工(太刀師)
製作は桃山頃であろう、山銅地に毛彫と鏨の打ち込みによって花房をつける葛を瀟洒な唐草文とした作。線描写は美しく洗練味がある。造り込みはきっちりとした十字木瓜形で、耳に葵木瓜形を想わせる処理を施している。葛の方向は周囲に向かっており、太刀にも打刀にも用いることが出来るよう意匠されている。拵の中でも、太刀と打刀の両様式に使い別けることが可能な半太刀拵は、戦国時代から製作されたものと考えられている。そのような半太刀拵を想定した鐔であろう。78.8ミリ。□
葛唐草文図鐔 古金工(太刀師)
製作は桃山頃であろう、山銅地に毛彫と鏨の打ち込みによって花房をつける葛を瀟洒な唐草文とした作。線描写は美しく洗練味がある。造り込みはきっちりとした十字木瓜形で、耳に葵木瓜形を想わせる処理を施している。葛の方向は周囲に向かっており、太刀にも打刀にも用いることが出来るよう意匠されている。拵の中でも、太刀と打刀の両様式に使い別けることが可能な半太刀拵は、戦国時代から製作されたものと考えられている。そのような半太刀拵を想定した鐔であろう。78.8ミリ。□