波龍図小柄 (鍔の歴史)
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1 波龍図小柄 加賀後藤
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/b8/ab8ccfd09537e71b3998b104a166a396.jpg)
2 波龍図小柄 加賀後藤
波間に龍の図小柄二題。いずれも常の後藤の作に比較して華やかなところがあり、加賀後藤と極められる要素を持っている。また、①の小柄は長さが146ミリ、幅が22.9ミリと寸法が大きな、所謂大小柄。②は普通の96.6ミリ。大振りな小柄は、戦国時代末期から特に桃山頃に流行しているが、その文化の影響を強く受けた江戸時代前期までは間々製作されていた。後藤家の誰かと問われても、その極めまでは難しい。後藤に学んだ加賀金工の可能性もある。後藤の写しは、特に這龍図は後藤家だけのものではないのである。
波に龍の組み合わせは殊のほか多い。そもそも龍とは、竜巻のような自然現象もその背景にあったのであろう。とすれば、海上に立ちのぼる竜巻は龍の存在をイメージさせるに充分である。
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1 波龍図小柄 加賀後藤
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2 波龍図小柄 加賀後藤
波間に龍の図小柄二題。いずれも常の後藤の作に比較して華やかなところがあり、加賀後藤と極められる要素を持っている。また、①の小柄は長さが146ミリ、幅が22.9ミリと寸法が大きな、所謂大小柄。②は普通の96.6ミリ。大振りな小柄は、戦国時代末期から特に桃山頃に流行しているが、その文化の影響を強く受けた江戸時代前期までは間々製作されていた。後藤家の誰かと問われても、その極めまでは難しい。後藤に学んだ加賀金工の可能性もある。後藤の写しは、特に這龍図は後藤家だけのものではないのである。
波に龍の組み合わせは殊のほか多い。そもそも龍とは、竜巻のような自然現象もその背景にあったのであろう。とすれば、海上に立ちのぼる竜巻は龍の存在をイメージさせるに充分である。