双龍図鐔 (鍔の歴史)
双龍図鐔 古平戸
戦国時代末期以降に中国を経て西洋から伝来した、風合いを異にする文様を下敷きに鐔に描き表わされた龍の図。この類の鐔を南蛮鐔と呼ぶ。南蛮物は装剣小道具に限らずあらゆる分野で流行し、江戸時代に入ってからも続いた。一般に見る南蛮鐔の多くは江戸時代の作だが、この鐔はそれらより古い時代で、平戸辺りの金工の手になるものではなかろうかと考えられている。所謂南蛮鐔の先駆的な作である。形態から太刀鐔。山銅か素銅か、赤みのある赤銅か、質朴な風合いの地金を稚拙な魚子地にし、文様部分は薄肉彫で金の色絵。龍の顔、表情を鑑賞して欲しい。何て自由な表現であろうか。75.2ミリ。
双龍図鐔 古平戸
戦国時代末期以降に中国を経て西洋から伝来した、風合いを異にする文様を下敷きに鐔に描き表わされた龍の図。この類の鐔を南蛮鐔と呼ぶ。南蛮物は装剣小道具に限らずあらゆる分野で流行し、江戸時代に入ってからも続いた。一般に見る南蛮鐔の多くは江戸時代の作だが、この鐔はそれらより古い時代で、平戸辺りの金工の手になるものではなかろうかと考えられている。所謂南蛮鐔の先駆的な作である。形態から太刀鐔。山銅か素銅か、赤みのある赤銅か、質朴な風合いの地金を稚拙な魚子地にし、文様部分は薄肉彫で金の色絵。龍の顔、表情を鑑賞して欲しい。何て自由な表現であろうか。75.2ミリ。