明日に架ける橋

お疲れ様です　事業者の整理・統合をはじめます

なにゆえ合併をしなければならないのか
はいはいしなくて結構です。

こんにちは　一番手をつけたくない問題のお時間がやってまいりました。

個人商店は除外です。個人商店の運営を継続できる人は通常通り営業をなさるのがよろしいかと思います。
産業別に分類しますと大変恵まれている環境にあると思います。

今回の対象法人はと書いたので企業限定のお話です。
法人運営を行なってきた者の出資比率が低下するということです。
あなたの主観だけで運営することはもうできないのですよということです。
複数の出資者と共同経営するわけだから、出資者の間で共通のルール認識がなされていなければならないということになります。
共同出資の状況になる前に、商法のおさらいをいたしましょう。
法人運営における主要な意思決定事項を税理士に一任するような人物は共同出資者としてはいささか心許ないということです。

出資者の人格に対しての発言になりやすいデリケートな話題であるから、単刀直入な表現が非常に困難でいたづらに遠まわしな表現が多用されてしまい、本意が伝わりにくいのではないかと思います。

企業が外部からの圧力により合併しなければならなくなっている状況に望みを見出すということはとても困難なことであります。

自由意志による対等合併のケースと異なり、経済環境悪化時の企業の懐事情は惨憺たる内容となっているはずです。ほとんどの事業者が多額の有利子負債を抱えているものだと思われます。債務超過というわけです。業界の全滅をまぬがれるためにも合併によって生き残りを図らないといけないのですが、合併に合意するであろう各事業者が有利子負債を抱えているために、債務超過傾向にあった事業者が独占的な利潤を獲得することが予想されるのです。

資産内容が健全である企業が債務超過傾向にある企業と合併してもメリットはほとんどありません。このケースは吸収合併であります。吸収しても多額の債務を引き継ぐことになるのです。

ですから、資産内容が良好である企業は高い合併意欲をもっていないことになります。自立しているのです。
自立している企業は差し迫って合併をする必要にせまられてはいないとみなすことができるので、今回の合併推奨企業というのは資産内容が極度に悪化している企業に限定いたします。

今回のテーマを進めるにあたって特に注意をしていることは出資者が受けるであろう心理的疲労増加を極力抑えようとする姿勢で臨んでいることにあります。
私がこれ以上話を進めても心労の増加にしかなりえないとも思います。
平和的解決手段のひとつとして、事前準備を十分に行なわない状態での臨時休業があげられます。責任放棄行為です。そんなこと勧める人は誰もいませんし私も勧めません。債権者に八つ裂きにされてしまいます。
債務超過に至ってようやく相談相手を探しアイデアの提供を求めたとしても大概似通ったプランを提示されるでしょう。債務超過処理にあたって即効性のある解決策を実行できる一般人は存在しないはずであります。起死回生ともいうべき売上高増を長期にわたり維持することに求めるしかないのです。

ということで普段から神がかり的な売上高増を目指してがんばりましょう。合併なんかしなくたって結構です。法人運営を行なっているのであれば市外地区における営業活動の展開へ移行することも比較的容易な立場にあるといえます。誰もよそのお宅の多額にわたる債務を負担しようなんていう狂気に及ぶ者なんて存在しないのです。多額の債務残して雲隠れする予定のある方は前日までに私のほうまでご一報なされてみたらとんでもないことになると思います。

顧問として税理士を活用なされている法人であるのならば短期間のうちに債務超過に陥る企業が発生することなどは考えにくいことだと思います。それでも不可解な債務が発生している企業は何かが向いてないものと考えられます。債務が生じる契約行為の見直しから始めるのがよいとも思われます。

お茶を濁してもおあとがよろしくありません。合法的な契約によって債務が発生しているのであれば専門の相談窓口をご利用なされるしかありません。各種第三者機関の相談窓口を通さずに合併相手を確保できる法人はそれはそれで生活力の高さが評価できるものだともいえるのかもしれません。

いずれにせよ第三者機関は客観的な事実に基いた再建策の提示しか行なえないのであるから、第三者機関の支援が滞った時点で負債総額を確定されるのがよろしいかと思います。再建等にあたっては選択された法的なスキームに則り円滑な処理を行なっていくのがよろしいかと思われます。