toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「異世界コンサル株式会社」 ダイスケ

2017年09月15日 | 読書日記
大評判となった「もしドラ」と同じく、小説を読むと自然とマネージメントが身に付く仕掛けになっている。
ただし「もしドラ」の誰でも知ってる高校野球の世界と違って、ファンタジーの架空の世界が舞台なので状況が分かるまでは物語に付いていけない。

世界を支配している貴族と搾取される冒険者達の街。
そこに何故か(理由は明かされていない)現代の日本から転移した主人公のケンジ。
異世界で冒険者となったケンジが足のけがでクビになってしまうところから物語が始まる。
もともとコンサルタントだったケンジはその世界で冒険者を相手にコンサルタントの仕事を始める。
そうこうしてるうちに冒険者向けにその世界にはない靴を作って売る事業を起こすことになる。
事業が徐々に進むのに合わせてマネージメントの方法を読者に教えるという分かりやすい構成になっている。
サイドストーリとして、冒険者だったころからの仲間で事業をアシストしているサラとのラブロマンスも有るけれど、こちらは事業と違ってなかなか進展していかないが、物語の良いアクセントになっている。

巻末の二つのおまけは意味不明だし必要ない。
こんなもの付けるなら、登場人物の相関図とか、この世界のしくみを説明する図を付けてくれたら舞台の理解に役立つのに・・・



幻冬舎
コメント
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