toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「坂の上の赤い屋根」 真梨幸子

2019年12月01日 | 読書日記
回りくどくてわかりにくい構成で、なかなか話の本筋が見えてこないが、要するに娘が恋人とともに両親を殺害する事件が有って、その真相に迫っていくという物語。

様々な人の意見を並べて事件の様相を徐々に明らかにしていく・・・という良く有るパターン(そしてその多くは、そのやり方がそれほど効果的でなく物語をわかりにくくしているだけ)の話なのかと思っていたら、途中からとんでもない方向に・・・。

それまで物語の主人公でホームズ役だったライターが実は犯人?というとんでもない展開に。
そこからは、それまで話を聞かれた中の一人だったイラストレータが主人公になって物語がが進む。
ところがこのイラストレータがちょっと馬鹿すぎてイライラしてしまうが、このあたりから俄然面白くなっていく。

果たして本当にライターが犯人なのか・・?そんなことが有るのか??と思いながら読み進めると今度はイラストレータとライターが対面。
そこからは思いもよらない驚きの結末にまっしぐら。

伏線も見事に回収されて最後はやられた感満載。





徳間書店
コメント
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