さざえのつぶやき

音楽活動を中心に、日頃の思ったこと感じたことを日記のように綴っていこうと思います。

現実

2014年12月14日 | 下手の歌好きソングライターのつぶやき
先日、㈱クロスエンタテイメントの にしゆき が、JA紀州女性会を通じ、ボランティア活動として福島県郡山市にある仮設住宅集会所を訪れ歌を届けた。

帰ってきた社長に早速どんな様子だったか話を聞きながら、解ってはいたつもりでも、やはり現地の人達と離れて暮らす僕達との間には、そうとうの感覚のズレが存在することを知らされた。

現地の人々と生で会話してきたうちの社長も、もうそれは何も返答できない、ただただ話される方々の聞き手になるしかない、言葉が出なかったという。

今回、JAさんからの要望では楽曲リストに「ふるさと」があったらしい、でも社長は「故郷に帰りたくても帰れない人たちですよ!この曲はNGじゃないですか?」と突っ込んだらしいが、もうひとつ候補にあった「上を向いて歩こう」を却下して「ふるさと」を歌うことになったらしい。 「上を向いて歩こうは、一人ぼっちという歌詞が出てくるから・・・」らしい・・・この件ひとつとってみても、勘違いというか、温度差があるよなと思ってたら、やはり現地の人に「ふるさと」についてはNGのコメントがあったらしい。

またとあるお爺さんはこう話されたと、「よかれと思って花を送ってくれるとある企業、結局は自分の地元のPRでしょうね」と・・・「ほかにもいろんな企業や団体さんが、歌や物資やいろんな形で来られるけれど、そんなことよりも、まず現地に来てほしい、現地に来て自分の目で実態を見て帰ってほしい」と。 全国各地では、チャリティーと名をうって、募金活動を行ってくれてるみたいだけれど、実際は国からの支援は最初の一年間の保証だけで、あとは少ない年金だけを頼って生活をされているとのこと。 実際にその募金が、直接仮設で暮らす方々の生活に浸透してるかというと何も変わらないと。あれだけあちこちで義援金活動で集まるお金は、一体どこに消えてるんだろうか?

ユニセフや日本赤十字社といったところも、前から思ってるように、そのお金の流れが不透明であり、だけどもとりあえずどんな流れであれ、何らかの形で役に立つのだろうと信じて願って、ならフォーク村チャリティーコンサートの募金も今年は2回、日本赤十字社に届けた。 けれどもやはり、聞く話によると、納得できない部分が多すぎる。 来年も何らかの形でチャリティーコンサートは続けたいと思っているけれど、このお金の届け先についてはもう一度、よく考えるつもりだし、今回、にしゆきに御縁いただいた社会福祉協議会に今後は直接届けるという方法も検討していこうと思う。