週末にかぎって、やっかいな仕事が飛び込んでくるもので、お互い待ち合わせた時間に来れたのは、もう、夜の9時を過ぎていた。
それに天気が悪い・・・これから和歌山の海まで走ろうと言うのに、これじゃ大荒れのドシャ降りドライブになりそうだ。
「海に浮かぶ月がみたい・・・」
カーステレオに YUKIHIRO TAKAHASHI のCDをセット・・・。
どんなに天気が悪かろうと、どんなに道が遠かろうと、おしゃべりな二人には関係ない事で・・・どんな時間も楽しいものだ。
途中、コンビニで選ぶ余地なしの、売れ残りのおにぎりとパン、そしてお茶と缶コーヒーを買う。
国道沿いの「えさ」と書かれた大きな看板のつり具屋と、コンビニの明かりだけが目立つようになってきた・・・海だ。
磯の匂いが嫌いだった彼女も、いまでは海が近づいてくると、車の窓を開けて匂いを確かめるまでになっていた。
「いつもの場所・・・わかってる?」
「あたりまえ、誰かさんが駄々こねて、飛び降りるとか言った場所やろ?」
「ふん!」
名前の知らない浜辺・・・そして小さな防波堤。
でも、ここから見る月がきれいだったので、毎年この場所にやってくる。
そして、キスをする・・・それが、ふたりがふたりでいることの確認・・・儀式。
カーステレオからは、 YUKIHIRO TAKAHASHI 「名もない恋愛」が流れる・・・。
名もない男と女 二人の心には
いつも一緒という 形に出来ないしあわせ
名もない男と女 二人のあいだには
呼び合う言葉が 愛を競わないしあわせ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
それに天気が悪い・・・これから和歌山の海まで走ろうと言うのに、これじゃ大荒れのドシャ降りドライブになりそうだ。
「海に浮かぶ月がみたい・・・」
カーステレオに YUKIHIRO TAKAHASHI のCDをセット・・・。
どんなに天気が悪かろうと、どんなに道が遠かろうと、おしゃべりな二人には関係ない事で・・・どんな時間も楽しいものだ。
途中、コンビニで選ぶ余地なしの、売れ残りのおにぎりとパン、そしてお茶と缶コーヒーを買う。
国道沿いの「えさ」と書かれた大きな看板のつり具屋と、コンビニの明かりだけが目立つようになってきた・・・海だ。
磯の匂いが嫌いだった彼女も、いまでは海が近づいてくると、車の窓を開けて匂いを確かめるまでになっていた。
「いつもの場所・・・わかってる?」
「あたりまえ、誰かさんが駄々こねて、飛び降りるとか言った場所やろ?」
「ふん!」
名前の知らない浜辺・・・そして小さな防波堤。
でも、ここから見る月がきれいだったので、毎年この場所にやってくる。
そして、キスをする・・・それが、ふたりがふたりでいることの確認・・・儀式。
カーステレオからは、 YUKIHIRO TAKAHASHI 「名もない恋愛」が流れる・・・。
名もない男と女 二人の心には
いつも一緒という 形に出来ないしあわせ
名もない男と女 二人のあいだには
呼び合う言葉が 愛を競わないしあわせ
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