JRでの出張、往路は資料の読み合わせや展開を考えたり準備に費やす貴重な時間なのだが、反面、帰路は仕事も終りのんびりウォークマン聞きながらスマホをいじくる。駅々を通過する度に沿線の昔のクライアント先を思い浮かべ、その後どうしているだろうか、お変わりないだろうかと記憶の糸を手繰り寄せる。
『Seeyou?一期一会にそんな期待は欠片もない。一つの目的に人は集い、目的なくなれば散り散りは世の常、出会いはいつも意図的で偶然など滅多に有り得ない。』(詠み人知らず)
世間は広いもので仕事の付き合いがなくなると誰ひとり遇ったこともない。記憶だけでなく顔も物忘れ?そんなことはないだろうが、声を掛けるだけでも勇気の要ることだ。そう言えば日曜日、人混みの天神界隈を闊歩しても知り合いと遭遇した試しなし。実のところ今さら迷惑なだけかも知れない。