食品スーパーに入って店内を一周するとこの店が売れる店か?買いやすい店か?すぐ判る。単なる閃きや感覚、当てずっぽうでなく明確な売場づくりのセオリーがあるからだ。最近は同質化で個性のないスーパーも目立つが客層や年代、属性、交通手段でも三者三様なのだ。
スーパー業界50年近くのプロが解き明かすノウハウ紹介。スーパーマーケットは凡そ百年前のアメリカで誕生、売場構成や陳列などあらゆる物事が科学的な根拠に基づいて設計されている。人間工学や大脳生理学、消費者心理に沿う売場づくりで「動線」や「回遊性」、「マグネット配置」など一例だがしっかり計画されているのだ。本場アメリカの現地視察で実証済み。
スーパーの基本も知らない内装業者らがゾーニングやレイアウト描いて完成させるものだから見た目よくても探しにくい買いにくい売場が散在、客の視点や感性に立った買場発想が微塵もない。客が歩き回る「動線」ではなく意図した順路にくまなく呼び込む「導線」こそが必要でそこに行かせるのは「マグネット効果」、それらが配置されているか見るだけでも判るということだ。