岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

「星座α」第16回歌会

2013年07月09日 23時59分59秒 | 歌会の記録(かまくら歌会・星座・星座α・運河)
「星座α」第16回歌会 於)鎌倉:浄妙寺(鎌倉五山第五位)

1、短歌の素材:

 「夏に咲く山百合」「新興住宅の無機質性」「淡紅色の額紫陽花」

 「従順と傲慢の間を揺れる心」「ビル街の歩道橋下の車列の尾燈の赤」

 「短冊に残る父の筆跡」「代掻きを終えた水田」「人語もかき消す騒音」

 「うす蒼き若葉」「花言葉そのままのアマリリス」「流氷を伝って渡り来た太古の記憶」

 「自分の情報を切り刻むシュレッダー」「かすかに香る浜木綿の花」「初夏の枇杷の葉」

 「夜更けて帰宅の人らの倦怠」「初夏の輝く海」「昼顔の坂をのぼって仰ぐ若葉」

2、歌会の方式:

 ・一首につき参加者一人の批評と、選者(四人=僕もその一人)の批評が二名。

 ・これを三首続けて、尾崎左永子主筆が総評をする。

3、主な論点:

 「一首の中心が定まっているか」「ものごとが就き過ぎてはいないか」

 「言わなくてもいい事はないか」「説明になってはいないか」「結句に工夫の余地」

 「助詞の工夫」「口語の混合の難しさ」「自分に引き付けられているか」

 「自分で笑うと負け、自分で酔うと失敗」「語感が俗ではないか」

 「同じ印象の重複はないか」「知識が前に出過ぎてはいないか」

 「目のつけどころはよいが表現に工夫を」「定型に収める工夫を」

 「なるべく素直に」「自分に負けてはダメ」

4、その他:

  ・平日のため出席できない人も多いが、尾崎左永子主筆の言葉は重い。
   
  ・「星座α」のホームページに動画をアップするために、映像の記録を取った。
  ・次回は9月


5、ホームページ http://www.seiza-alpha.jp

ここからも入会できます。




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