「運河の会」かながわサロン 2013年3月9日(土)於)労働プラザ
1、短歌の素材:
「紅葉の紅とその黒い影」「雨→霙→雪と変わるまに閉ざされる視界」
「樟の葉ごもりに聞く小鳥らの声」「炉のうちに継がれる炭と母の思い出」
「夫なきあとに惣菜作りが上手くなった」「雪玉を作ってミモザの幹を狙って3章2敗」
「多摩川に足を浸した幼児期の記憶」「枯れ芝の上の椿の赤き一輪」
2、議論の焦点:
「言葉に曖昧さはないか」「一瞬を切り取っているか」「結句が浮いてはいないか」
「そもそも文学としての主題がないのではないか」「固有名詞の是非」「文法上の間違い」
「対象が一つに絞れているか」
3、短歌の学習:
・佐藤佐太郎の『帰潮』より、昭和23年の作品から8首を採り上げ、論評した。
・『帰潮・全註』から先月議論となった作品についての資料を配布した。
・佐太郎の「那智の滝」の歌を巡って議論のあったことを示す資料を配布した。
・夏に刊行予定の「斎藤茂吉と佐藤佐太郎」の最終記事を事前に紹介した。