「星座α」第20回定例歌会 於)鎌倉、浄妙寺
1、短歌の素材、
「月光に照らされる黒揚羽蝶」「光の眩しい朝に消えてゆく執着」「踏まれても咲く畔草」
「雪消のときのミモザに兆す黄色」「地下通路に思ひだす『一つの言葉』」「落ち椿の色」
「雪の後の路地の真中の足跡」「残る雪の下の蕗の薹」「間欠泉のような情念」
「小さき傘に連想する、幼い息子」「あんみつを止めて買う本」「降りくる雪に変わる庭」
「言葉の出てこない悲しみ」
2、主な論点、
「助詞を一つ入れると作品が様変わりする」「言葉にしつこさはないか」「擬人法の是非」
「焦点が絞れているか」「読者に通じるか」「言葉は的確か」「余計な言葉はないか」
「表現は的確か」「言葉のつながりに無理はないか」「副詞の用法は適切か」
「日常を越えた抒情詩になっているか」「情景が浮かぶか」「言葉が生々し過ぎないか」
3、会の進行、
・尾崎左永子主筆が、体調不良のために欠席。参加者の発言のあと4人の選者が批評した。
・毎回感じる事ながら、定型、短詩は難しい。
言いすぎればしつこくなり、言い足りなければ通じない。
・叙景歌に徹する人、心理詠に挑む人。それぞれだが、皆熱心で刺激される。
・季節がら体調をくずした人が何人かいて、「体が資本」と改めて感じた。
星座αホームページURL http://www.seiza-alpha.jp