岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

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新型コロナウイルス対策の問題点(7)自粛と給付はセットだろ

2020年04月04日 23時09分07秒 | 政治経済論・メモ
新型コロナウイルス対策の問題(7)自粛と支援はセットだろ。

表題の言葉が、#をつけてツイッターのトレンドいりをした。それもたった一日で。この背景は何だろう。

 日本政府は「布製マスク」を一世帯あたり二枚郵送でおくるのを決定した。内閣総理大臣の周辺だけで決定され、専門家会議にははかられていないそうだ。またもや首相の独断か。海外ではこの決定が失笑されている。

 布製のマスクには感染防止の効果が期待できない。学校給食の給食当番ではない。布製マスクは使った度に煮沸消毒する必要がある。そうしなければマスクにウイルスが付着していた場合、ウイルスの拡散になる。洗濯で細菌はほとんど死滅するがウイルスはそうはいかない。

 一世帯当たり二枚というのもおかしい。三人、四人世帯はどうするのか。洗うのを考えればマスク二枚は一人分だ。実効性と配慮が全くない。それが専門家会議の意見を踏まえていないとすれば、素人判断の素人仕事だ。

 ネット上では、それを風刺する画像や映像が拡散されている。マスクの受け取り拒否をどのようにするかのアイデアもたくさんでている。「#マスク二枚でごまかすな」もツイッターでトレンド入りした。

 諸外国との比較をしよう。

韓国:現今支給(約8万5000円)

アメリカ:現金支給(約11万円)

香港:現金支給(約14万円)

シンガポール:現金支給(最大24万円)

イタリア:現金支給(約30万円)

ニュージーランド:支給(最大45万円)

ドイツ:休業補償(賃金の60%)

デンマーク:休業補償(賃金の75%)

イギリス:休業補償(賃金の80%)

フランス:休業補償(賃金の84%)

スペイン:休業補償(賃金の100%)

日本:一世帯当たりマスク二枚。現金支給は所得制限と自己申告制。

 これでは国際社会から失笑されても当然だろう。首相の主観的意識に関わらず。間違ったことを一生懸命にやる場合もある。一生懸命でも愚策は愚策だ。




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