医療崩壊の可能性:新自由主義の帰結
新型コロナウイルスの感染拡大で、医療崩壊が危惧されている。感染者を引き受ける医療機関や病床数が少ない。感染拡大で、これらが受容不可能になるというのだ。
保健所の削減も響いている。各地に保健センターはあるが、ここには医師が配属されていない。保健所なら、看護師、栄養士、ケースワーカー、医師が常駐している。
保健所や、医療機関、病床数が確保されていれば、医療崩壊はあり得ない。例え感染症の感染者や患者が増えても対応可能でからだ。
保健所を削減し、医療機関の統廃合を進め、病床数の削減を、「都市経営論」などの新自由主義の政策である。
小泉内閣から、歴代の政権は、赤字の公共施設・公共サービスの削減に舵を切ってきた。その結果が現在の状況である。
公共サービスに損得勘定を入れてはならない。警察・消防が赤字だからと言って、警察署や消防署を削減するわけにはいかない。医療や公衆衛生も同様だ。これを忘れたくない。