岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

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「星座α」第39回定例歌会

2017年10月15日 00時11分01秒 | 歌会の記録(かまくら歌会・星座・星座α・運河)
「星座α」第39回歌会 9月11日 於)鎌倉学習センター


 「星座α」の歌会は鎌倉の浄妙寺で開かれる。石窯ガーデンテラスというレストランの二階。だが曜日によっては定休日にあたる。そういう場合、鎌倉駅前の貸会議室で行われる。今回もそうだった。出詠は17首。自然詠あり心理詠あり。初心者が多かったがかなり上達してきた。


 選者がまず批評して三首終わったところで、尾崎主筆が講評する。「星座かまくら歌会」とは批評の順番などが違う。第1回からだ。おそらく初心者が多かったためだろう。一首ずつ批評されると批評されるがわには負担だ。それに配慮したものだと思う。だがこの頃は作品の水準が上がってきて、尾崎主筆が「ここではどういう順番で批評するんだっけ。」と聞くようになった。


 そして何より「かまくら歌会」と比べて求められる水準がほぼ同じになってきた。論点は毎回同じようなものだ。だがこれを作品の創作のときに実践するのは難しい。



「作品の傾向がやや古く大正っぽくなっている。短歌は現代詩であることを忘れるな」


「細かく言い過ぎている」「説明調になっている」「心情が表現されるように」


「短歌は抒情詩であるのを忘れるな」「千年後に残る作品を目指せ」「添削は最小限にせよ」


「作品を声に出して読んでみろ」「瞬間を捉えよ」「表現が大袈裟ではないか」


「専門用語などは分からない」「空想的に過ぎる」「千年先の人に理解できるか」


 この批評の言葉が若干変わっている。「百年先に残る作品を目指せ」だったのが「千年先」
になった。それだけ求められるものが高くなってきている。


 僕が「運河の会」に入会し、直後に「星座」に入会した。そのころやけに緊張したのを覚えている。「本格的にやるのがこわくなっだろう」と言われたこともあった。だが批評は手ごたえがあるほうがいい。褒められてそこで満足していては進歩がない。


 「星座かまくら歌会」もスリリングだが「星座α」の歌会もまたスリリングだ。歌会の醍醐味と言っていいと思う。



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