岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

霧が丘短歌会2017年9月

2017年10月16日 00時06分36秒 | 霧が丘短歌会
霧が丘短歌会 2017年9月 於)団地集会所


 この短歌会の楽しみは会員の作品の水準がみるみる上達していることだ。一人が三首出詠しているがそのうち二首は作品の完成度が高まってきた。この講座のためだけに短歌を作っている人もいる。これは大したものだ。結社に所属している人は比較的上達がはやい。毎月の出詠で沢山作るからだ。だから上達は遅い。だが着実に進捗している。


 さて作品の論点。


「初歩的だが漢字の間違いがある(俗字、踊り字を使う)」「語感がよくない部分がある」

「助詞、助動詞の一つを工夫することで余韻がでる」「説明的になる」「言葉使いが古い」

「景が浮かばない」「俗語が混ざって一首の格が落ちる」「終止形がないので締まりがない」

「終止形が二か所あるので途中で切れてしまう」「表現が大袈裟になる」

「固有名詞に頼りすぎて読者に通じない作品となっている」


 表現したい抒情は明確だ。詩心を理解し始めた。これは大きい。短歌の型の修練期は終わったようだ。同時に作品に作者の影が見え始めた。


 短歌を作る基礎は十分にできた。あとはコンスタントに作れるかだ。


 そこで久しぶりに、短歌の心得四原則を確認した。

 1、短歌をたくさん詠むこと(作ること)

 2、短歌をたくさん読むこと(秀歌を読む)

 3、現代詩を読むこと

 4、声に出して先品を読むこと(音読する)


 会員にまづ必要なのは、1と2だろう。これをやればコンスタントに作品ができる。4、を重ねれば音感がよくなる。


 ここに力を入れてほしいと思う。


10月は23日10時から12時まで。受講料一回2000円。前の週の水曜日までに詠草3首を岩田宅まで。


 連絡先、045-922-5542(岩田自宅)




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