「星座かまくら歌会」 9月1日 於)生涯学習センター
この歌会が始まったのは「星座」創刊時だから、もう20年になる。メンバーは入れ替わったが歌歴が長い参加者が大半だ。もはや初心者ではない。尾崎主筆の批評も厳しくなってきた。
出詠は18首。作品批評で問題となるのは毎回ほとんど同じ。理屈で理解していても作品に仕上げるのは簡単ではない。論点を上げよう。
「われに集中せよ」「自分に引きつけよ」「言葉を飾るな」「形容を重ねすぎるな」
「詞書は避けて説明なしで歌意が分かる様にせよ」「俗に陥るな」「手紙や日記的になるな」
「無理に心理に結びつけるな」「みんながそうだねと言えるものはもう一歩踏み込め」
「説明説教になるな」「人の心に引っかかる作品を」「一首の独立性を考えよ」
「読者のに想像を強いるな」「われを詠め、われの心情を詠め」
課題は多い。だがここで学べることもまた多い。作品を褒められるために歌会に出るのではない。辛辣に批評されると批評される価値があるということだ。
参加者で熱く批評していると。尾崎主筆が言うことがある。
「これだけ批評が出るということは作品に欠点があるということ」こういわれれば脈はある。
「そんなに熱く批評する作品ではないでしょう」こういわれれば全面的に考え直しだ。
こいいうのがいかにもスリリングだ。だから歌会は面白い。