「運河の会・かながわサロン」 於)県民活動サポートセンター
1.短歌の素材:
「濁った街川と清かな水の音」「人間が統(す)べらるるもの出来ぬもの」(心理詠)
「谷中の寺町の『猫カフェ』」「昼過ぎの虚脱感」「這松の繁る稜線を歩く」
「博多帯の織られていく過程」「括られた戦中世代の八月の思い」
「会いたくとも会えないままの夏の終わり」「上高地の梓川」(叙景歌)
2.論点:
「よく纏ってはいるが『これなのにこうだ』と説明になってはいないか」
「気持ちは分かるが、大まか過ぎではないか」「読者に通じないのでは」
「助詞はこれでいいか」「意味が通じないのではないか」「現代語として通じるか」
「景を着実に捉えているか」など活発に意見交換された。
3.短歌の学習:
「運河」346号の「運河往来」のエッセイの読後感を参加者で出しあった。歌会の参加者が執筆した場合、必ずこの様に読後感を出し合う。(「運河」が自分たちの雑誌であることの再確認。同時に歌会に能動的に参加出来る刺激にもなる。)
佐藤佐太郎の第五歌集『帰潮』の輪読会は、1948年(昭和23年の作品から12首を採り上げた。これを始めてから詠草が一段と質の高いものになってきたようだ。
4.次回以降:
次回10月は同じ「サポートセンター」、それ以降も同様。ただし来年の3月だけは「労働プラザ」で歌会を行う。