岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

かまくら歌会2019年12月

2019年12月07日 20時15分28秒 | 歌会の記録(かまくら歌会・星座・星座α・運河)
「かまくら歌会」2019年12月 12月5日 @大路ビル


 相変わらず熱心なメンバーが集まった。力作揃いだ。一首のなかに必ず良いところがある。それを見つけて、さらなる向上を促すのが「星座」の選者だったものの役割だろう。

 アドバイスした諸点。

「結句の収め方」「接続詞は順接か逆接か」「古典語文法の已然形か未然形か」

「もっと思い切って言い切ったらどうか」「言葉が一首の中に溶け込んでいるか」


「言葉の用法に無理はないか」「意味深なのは良い事」「必然性のない字余りの会費」


「『て』止めは中途半端になりがち」「余計な言葉が入っていないか」。


 講評の時にいつも頭をよぎるのは、20年間に尾崎主筆から聞いた言葉、尾崎主筆ならなんというだろう、尾崎主筆から渡された佐藤佐太郎の「選歌注意」。ここには選者の心得が四項目ある。

 ここに書かれているのはプロ野球の名監督の野村克也の言葉に通じるものがある。尾崎主筆の批評の言葉は、詩人の聲に参加していた詩人の批評の言葉と重なる。

 この批評で僕自身の短歌観も進捗する。

 来年1月10日は、新年会のあとの歌会だが、胃の無い僕には食べられない正月料理が多い。そこで歌会だけに参加することとした。




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