胃の全摘出の手術を受けて20年以上経った。全摘出手術の原因は胃癌であるから、癌の再発の心配はない。
しかし還暦を過ぎて困ったことになった。
年齢とともに腸閉塞の初期症状を頻繁に起こすようになったのだ。
米飯、パン、握りずし、サンドイッチ、コンビニのオニギリ。
以前は食べられたものが食べられなくなっている。数多く噛んでも食道と小腸の細い管のなかで団子になってしまう。
腸閉塞の初期症状を起こしかけた時には、コールスルーを服用する。コーラックと同じ効果のある薬剤。これで腸閉塞の初期症状は解消できる。
だが、体力的な消耗が激しい。服用後の二日間はいつ下痢を催すかわからない。外出もままならない。
結果として液体中心の食事になってしまった。カップスープ、飲むヨーグルト、牛乳、ミルクティー、カフェオレ、味噌汁(具が問題だが)。
固形物としては、煎餅、柔らかく煮た、大根・ジャガイモ・人参などしか食べられない。
もはや、遠方への旅行は無理。こういう体調・体質を受け止めて生きてゆこうと思う。
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