岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

「星座α」第36回定例歌会

2017年03月16日 14時33分29秒 | 歌会の記録(かまくら歌会・星座・星座α・運河)
「星座α」第36回歌会 於)鎌倉学習センター




 「星座α」の「α」とはアルファベットのAのこと。初心者が多かったが会員の作品が上達してきた。尾崎左永子主筆の講評もそれに応じたものになってきた。


 論点も上級者に求めるものだ。

「助動詞の使い方(誤用を防ぐ)」「安易に比喩に頼るな」「作品が出来たらもう一度見直せ」「不明瞭な表現はないか確認せよ」「考えが入りすぎると理屈に傾く」「常識的な見方ではなく独自の発見がほしい」「言葉を飾るな」「些細なことでも自分の周囲から切り出せ」「分かる人にはわかるではいけない」「言葉に俗臭はないか」「感想文で終わらせずに内容を詰めよ」「言葉に魂を込めよ」「人に負けないものを一つもて、それでたたかれるのを覚悟せよ」「一字の助詞をおろそかにするな」「一時あけの休止符には音がなく意味が分からない」「主語につく助詞の『は』『の』『が』を使い分けよ」「言い過ぎているところはないか」「作者の感動を読者に伝えられるか考えよ」「存在感のある自分らしさをもて」「重出を避けよ」「努力は死ぬまで続く」。


 かなり厳しい批評だが佐太郎はもっと厳しかったそうだ。


 会員が初心者であるように僕も選者の修行を始めたのが、この「星座α」だ。「星座α」の選者を一年やって、そののち「星座」の選者に抜擢された。短歌の修練も勿論、選者の修練もさせてもらった。


 語感も磨いてきた。会場がいつもの浄妙寺ではなく、「星座かまくら歌会」の会場。ふだんとはちょっと違った雰囲気を味わった。歌会の席ではないがここで重要な示唆を受けた。多分一生忘れられない歌会となるだろう。




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