岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

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国府弘子のライブ:報告・2

2013年09月25日 23時59分59秒 | 短歌の周辺
ある編集者が僕に言った。「岩田さん、遊び人になりなさい。」「この前ライブハウスにジャズを聞きに行きました。」「おそい!」

 こんな会話があった。勝れた芸術に親しむことが、短歌作品に好影響を与えるということだろう。そういった訳で、国府弘子のライブを聞きにいくことになった。


 国府弘子のライブ 於)目黒 東京倶楽部 9月17日

 東京倶楽部目黒店は、さほど広くはない。満員でも40人くらいの収容人員。ライブハウスとはそういうものだ。しかしその分、ミュージシャンとの距離が近い。

 しかも今回は、最前列になった。国府弘子のピアノ、八尋洋一のベース、岩瀬立飛のドラムス。これらの演奏者の手元が良く見えた。自分のすぐ目の前で一流の演奏を聞ける機会はそうはない。音楽を楽しむなら、少し離れた席で聞くのがよい。

 しかし今回は、演奏者の手の届くところで聞けるのを「いいチャンス」にしようと思った。

 ライブの選曲は、言わずと知れたジャズだった。(前回はボサノバなどがあった。)

 僕が注目したのは、各演奏者の手元。隙がない。プロとはそういうものだ。ガツンと頭を殴られたような気がした。

 プロの仕事の条件。

1、感情移入 2、確かなテクニック 3、エンターテイメント 

 国府弘子、八尋洋一、岩瀬立飛。3人が3人とも見事な仕事をしていた。いい音だ。うっとりとした。終盤になって、リプライがあったが、思わず大きな声を出してしまった。昨日の記事のように、僕は今、短歌の「朗詠」の練習をしている。それが声を出せた理由だろう。僕は半年ほど前に、呂律がまわらなくなって、大きな病気ではないかと心配した。だから前回のライブでは、リプライの時に声が十分でなかった。

 だが今回は出た。声が出た。大きな声でのリプライは素晴らしい。聴衆と演奏者が一体となる。演奏者もそれに応えて、アンコールは、ハイテンポの曲となった。

 いい気分になって、ピザ、テキーラベースのカクテル、メキシカンコーク、ミックスナッツを食べた。勘定書きを見てややビックリした。だがその価値はあるライブだった。

 目黒駅へ向かう途中で、「今日の国府弘子のライブは最高だった。盛り上がったぞ!」とツイートしたら、国府弘子から「有難う。今日のMVPは、タッピー(岩瀬立飛)です。」と返事が返ってきた。演奏者も満足のいくライブだったのだろう。

 プロの仕事は厳しいが、喜びもまた大きいのだろう。

 国府弘子のHP    http://kokubuhiroko.net
 国府弘子へのメール kokubu@kokubuhiroko.net




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