ジャッキー西川@四谷三丁目ロック、バラード。
1月9日 於)ブルーヒート(四谷三丁目)
僕の中で長らくロックというのは「騒がしい」という印象だった。随分前に飲み屋でその話をしていたら、店のアルバイトをしていたミュウジシャンから「サンタナ」というグループを紹介された、ロックが好きでないならこれがいいだろう、ということだった。もちろんこれは先入観。
その先入観が壊れたのが国府弘子のライブ。ゲストに宇崎竜童が出演していた。そこで宇崎竜童がこういった。「学生時代、音楽の好きな奴の嗜好が三分割された。ジャズ、ロック、フォーク。決めては金のあるなしだった。」
金のある人間が何で、ない人間が何かは、失念した。だがその時に音楽のジャンルで極端に好き嫌いを決めるのは無意味だと思った。それ以来何年たったろう。機会がなくて、ロックの生演奏を聴くことはなかった。
FBの友人でロックをやる人はいたがチャンスがなかった。今年初めて、ロックのライブを聴くことができた。ジャッキー西川のお誘いだった。場所は四谷三丁目。都心で行われれば終バスに間に合う。そこで聞きに行った。
ジャッキー西川がバンドをリードし、藤井マサアキ、ヤス飯村、石井洋平、T-BONE宅間と言うメンバーだった。ロックははじめて聞くようなものだから、曲名は分からない。聞いたことのない曲だ。だがリズムとメロディーがお腹に響くのを感じた。からだがしびれるようだった。
Facebookに写真を投稿し「ロックがお腹に響いています。」とコメントを付けると、たしかウケルネ、を付けた友人がいた。普段の僕の言動や投稿を見て、とてもロックの生演奏を聴きにいくとは考えられなかったのだろう。だが初体験のロックの生演奏は、僕の体と心を揺さぶった。CDなどで聴くと音の大きさだけが際立つ。しかし生で聴いていると、演奏者の表現しようとする熱気が伝わってくる。最後には、文字通り音楽にあわせて体が動いた。それも自然と動いた。
曲目にはバラードがあった、ブルースもあったと思う。声や音が大きいだけではない。表現力があるのだ。ジャンルの違いはさほど問題ではない。そういえば国府弘子もジャンルを問わずコラボのコンサートをしている。
新年早々、心が洗われた感じだが、このあとフラメンコのライブが予定に入っている。今年は音楽漬けで始まりそうだ。熱心に聞いたので休日だということを忘れていた。終バスに間に合わず、最寄りの駅からタクシーでかえるはめになったのが、話のオチである。