「星座」かまくら歌会 2014年4月4日 於)鎌倉生涯学習センター
1、短歌の素材:
「大胆に剪定される薔薇」「いっとき雪を被ってなお芽吹く紫陽花」「夕刊を広げ国の行く末を思う」
「常ならぬ事の起きて崩れる日常」「壇上の障碍児を見守る目」「神々しくさく筑紫スミレ」
「春の山に吹く風の音」「古書店に止まった時間」「春浅い昼の月を見ながらの感懐」
「身を削ぎるように散る白木蓮」「佐佐木信綱の作った校歌」「散った木蓮の華やぎ」
「アオウミウシの迫力にたじろぐホモサピエンス」「祖母の言葉の漢字表記」
「列車の連結部分の音」
2、主な論点:
「焦点が合っているか」「一語に頼り過ぎてはないか」「どんな景が浮かぶか」「意味が通じるか」
「原因結果の説明になっていないか」「ストレートに表現出来ているか」「オノマトペの是非」
「言葉が一般的ではないか」「決まったフレーズではないか」「しつこいのではないか」
「作者の個性」「何を感じて、どう表現するかが重要だ」「言葉の選択は適切か」「読者に伝わるか」
「表現が過剰ではないか」「助動詞の使い方、意味の違い」「詩にする価値があるか」
3、会の運営:
・「星座」の尾崎左永子主筆は、体調が悪くて欠席された。
・「星座」の選者ほか全員で批評に加わった。
・5月は5月2日に、同センターで行われる。
(=これは僕の個人的感想だが、「詩人の聲」のプロジェクトに参加して、
作品批評の基準がより明確になってきたと思う。)