「星座」かまくら歌会 2014年12月5日(金) 於)婦人子供会館(鎌倉)
1、短歌の素材:
「晩秋の朝の河の水鳥」「時雨の降った水に光る舗装路」「枯れ色の庭のツワブキ」
「青空に飛ぶ百舌鳥」「冬のビル群に差す太陽の光」「受け入れ難いキリスト教」
「愛情もって語られる山崎方代」「風の渡る池の情景」「啄まれ喰われるまでの魚」
「園舎あとの子ども等の声」「亡き歌人の表札をたまたま見つける」
「月夜に浮かぶモノレール」。
2、主な論点:
「言葉が古風に過ぎないか」「普通の言葉を磨いて短歌を詠め」「どこに個性を求めるか」
「『ごとし』でとめるには、先立つ表現を揺るぎないものにせよ」「言葉の工夫の余地」
「途中でたるんでいないか」「バランスは保たれているか」「説明ではないか」
「読者に伝わるか」「短歌は記録ではない」「焦点を絞れ」「作者の位置の明示」
「不要な言葉はないか」「印象は鮮明か」「主体を明示せよ」「一首に独立性はあるか」
「現実か回想かハッキリさせよ」「表面をなでるな」「直接的、端的であれ」
「折角の歌会だから、実験作を持ち寄れ」。
3、会の運営:
・数人が発言したのち、尾崎左永子主筆が講評する。
・出席者の中で、僕はただ一人の選者だったので、積極的に発言するのを心掛けた。
・『佐藤佐太郎秀歌私見』(角川学芸出版)を刊行して以来、尾崎主筆の発言は、自分のもっているものを、後進に出来る限り伝えようという迫力が出て来た。
・今のうちに吸収できることは、最大限吸収しておきたい。
4、懇談会:
・歌会終了後、鎌倉駅前の喫茶店で懇談会を行った。
・「穂村弘の評価」「『サバンナのうんこ』の歌は、穂村の代表作と言えるか。
・肉親の死をフィクションとすることの是非。(今の歌壇で熱い議論が起こっている。)
・ライトバースの評価について。
・これにはそれぞれ、僕の見解があるので、徐々に記事にして行こうと思う。
