「星座」かまくら歌会 2015年11月16日 於)生涯学習センター
この歌会は毎月一回定期的に開かれている。10月は「星座」全国集会があったので開催されなかった。尾崎左永子主筆に直接教えられるよい機会だ。
出詠、出席ともに16名。少人数だが行き届いたものだ。
会員の作品はかなりのベテランの域に達している。尾崎主筆の言葉も初心者に欠けるものとは異なっている。
毎回言われることだが「焦点を定めよ」「助詞を疎かにするな」「言葉の整理をせよ」「作品は声に出せ」「挨拶、祝い歌は、読者に伝わらない」「読み手の立場に立って作品を見直せ」「素材の感性を活かせ」「客観性を貫け」「頭で作らずに感性で作れ」「手慣れているがそれが良い歌ではない」「無難だがその無難が困る」。
かなり厳しい言葉が飛んだ。だがその厳しさを受け止めるだけのものを会員はもっている。
作品の水準がかなり上がって来たということだろう。
作品中の抒情の質が鮮明で表現したい内容が明確だ。何を言おうとしているかが曖昧なものはない。
ここで尾崎主筆の注文が飛んだ。
「歌会に出す作品は無難なものではなくて、これを出したらどう評価されるだろう。そういうものを出して欲しい。」
実験作、新境地を開拓するような作品を俎上に載せよということだ。「星座」では僕は選者をしている。当然発言の機会も多い。その批評も的をえたものになってきたようだ。
そして度々感じるのだが、尾崎主筆の発言と「詩人の聲」の天童大人の発言がしばしば異口同音だ。尾崎主筆の発言が短歌のみならず詩歌全般に通じる普遍性をもっているのでろう。