海杉ブログ 木材を中心に書き残したいことを投稿します

日々、気づいた事、エクステリアウッドのテクニックを書き綴ります。やりたい時、書きたい時だけ、疲れるので笑笑

実用新案「建築資材正方形木製パネル」 5

2017年07月09日 14時40分48秒 | まちづくり・ボランティア
『スクエアパネル』 品質編

弊社で実用新案を取得した「建築資材正方形木製パネル」の名称です。

このスクエアパネル製品として世に出すには、

製品を開発する上で色々な方に意見を求めることにしています。

一番最初に意見で出たのが、「パレットで建築資材になるのか?」という点でした。

確かに運送用のパレットには、建築資材のような厳密な製品基準がありません。それなりに基準自体はあるのですが、建築資材にするには建築資材の品質と同じ品質基準が求められます。

言い換えると、建築資材の品質基準に当てはめて、パレットは基準をクリアできるか?
ということです。

当たり前な意見です。

しかし、ここで大きな問題が生じます。

品質を上げる生産をすれば、今までとは違う設備を整備しなければなりません。



私は、あることを思い出しました。

宮崎の杉の強度のことです。

宮崎県の杉の強度(ヤング係数)は、他県よりも極端に低いということです。

構造材として致命的な欠点を宮崎県は、別の視点で考えたのです。

弱いなら弱いことをきちんと証明して使ってもらえれば良いということでした。

木造建物の設計をする場合

杉の強度をヤング係数90から70と言っている時に宮崎県の杉には、ヤング係数50を示しました。

とても勇気のいることなのですが、宮崎県はデータを揃え出したのです。

建築の仕事をしていて強度が強いものを求める風潮がある中、かなり低いヤング係数50を打ち出しました。時には、「如何なものか」と言う意見も出てきましたが、

構造の設計者からすれば、明確に性能が表示されれば、その性能で設計すれば良いことなのです。

強いことが曖昧なものより、しっかりとデータを取り確かな数値で設計すれば、品質が担保てできることこそ重要なのです。



そこで、極普通パレットをパレット工場に製作してもらいました。

データはまだまだ、必要ですが、いくつか試験をしておおよそのデータを揃えました。

結論は、十分、建築資材になるということです。




実用新案「建築資材正方形木製パネル」4

2017年07月09日 14時02分25秒 | まちづくり・ボランティア
『スクエアパネル』金物編

弊社で実用新案を取得した「建築資材正方形木製パネル」の名称です。

施工で使用する最低限必要な道具が、インパクトドライバーだけというのは、考えられない話ですが、これなら、どなたでもできます。

施工性で重要なことに材料の種類が少なければ少ないほど施工性は向上します。

旧型のホルクスワーゲンが、世界的に量産されたのは、部品数が他の自動車よりも極端に少ない点が挙げられます。またシンプルな構造によって価格が安くなるメリットも発生します。

スクエアパネルを接合する金物は、私たちが住金金物と呼んでいる極普通の金物です。「z金物」とも呼ばれています。

どこでも入手可能ですし、兎に角、安いのです。この金物は、M12と呼ばれるボルトサイズでナットのサイズが19mmです。

19mmのナットが廻せる、締めることができるレンチ、スパナがあれば、スクエアパネルハウスはできることになります。

部材の種類を減らす。

金物でも部材の種類を減らすことを常に考えて開発しました。

部材種類が多いと間違えたり、不要なもの、必要なものなど選り分けるので施工性が、落ちることに繋がると判断しました。

「Z金物」は、全部で5種類だけです。

たったこれだけでスクエアパネルハウスは、建てることができます。



M12と呼ばれるボルトナットです。全ての接合金物も基本となります。



新高腰兼羽子板ボルトと呼ばれる金物です。

普通の羽子板ボルトと違うのは、羽根金物が使用できるという点です。

一般には、胴差し部分での使用ですが、スクエアパネルハウスでは、新高腰兼羽子板ボルトとボルトナットと羽根金物でパネル同士を接合をします。

羽根金物


同じ羽根金物ですが、U羽根金物があります。



大きな違いは、全長が100mmなのです。

最後に座金




座金は、木造建築の金物では、特に重要です。

座金の話は別の機会にとっておきましょう。

この100mmという数字が大変重要になってきます。

実用新案「建築資材正方形木製パネル」3

2017年07月09日 13時47分20秒 | まちづくり・ボランティア
『スクエアパネル』 道具編

弊社で実用新案を取得した「建築資材正方形木製パネル」の名称です。

標準規格に準じた「イチイチ」と呼ばれる日本で一番生産の多いパレットと同じ規格になっています。

1100mm×1100mm×144mmです。

このスクエアパネルで建物を建てると解体時に木製パレットとなりリユースされ、産業廃棄物の抑制が図れるのです。

施工性ですが、使用する道具もひとつだけで大方済みます。

ひとつだけです。

何故?
道具を減らしたのか?

それは、施工性だけでなく、道具が不足した場合の災害時を考えて道具を減らしました。

東日本に時に津波で大工道具をなくした大工さんが沢山いました。

道具がなければ、仕事ができないのです。

どんなに腕が良くても!

それはとても残念なことです。

地元の方々が、共同で組み立てることのできる避難施設はできないものか?

その時に道具がなければできない施設ではダメだと考えたのです。

道具がひとつだけですと

施工性が格段に向上します。

使用する道具は、インパクトドライバーです。



これだけでスクエアパネルハウスはできます。



ビットは、19のソケットナットだけです。


実用新案「建築資材正方形木製パネル」2

2017年07月09日 12時32分36秒 | まちづくり・ボランティア
『スクエアパネル』モジュール編

スクエアパネルの施工性はどうでしょうか?

スクエアパネルは、1100m×1100mです。

この大きさは、2枚積み重ねることによって、2200mmの高さを確保することができます。

2200mm

建築を齧っている方なら、2100の高さの話は分かるでしょう。

建築基準法上、居室となる空間の高さは、2100mm以上を確保しなけれはならないのです。

しかし、日本のモジュールは、尺貫では、6尺=1間=1800mm。メートルでは、1000mmが基準のモジュールとなります。

2100mmには足らないのです。



床も天井高さも、全て同じモジュールで考えると施工性は格段に向上することはわかっていたのですが、なかなか、うまく行っていないのが日本の建築の現状でした。

パレットに標準サイズでは、簡単にクリアできます。

1100mm+1100mmは、2200mmなのです。

私がこのサイズを選んだ理由がここにあります。



施工性ですが、パネルを立てるだけで自立する建築資材も
今までになかったと思います。

重さは、25kg以下を目指しています。

これは、セメント袋1袋分の重さになります。

一人で運ぶことができます。

重さとサイズが建築資材には重要なポイントになります。


実用新案「建築資材正方形木製パネル」

2017年07月09日 12時27分20秒 | まちづくり・ボランティア
『スクエアパネル』

弊社で実用新案を取得した「建築資材正方形木製パネル」の名称です。



どこが考案なのか?

近年、建築解体による産業廃棄物は、大きな社会問題化しています。

その問題解決のするために解体時に発生する産業廃棄物を抑制するためにリユース可能な資材を木製で作ることを考えました。

サイズは、日本の標準規格に準じた「イチイチ」と呼ばれる日本で一番生産の多いパレットと同じ規格になっています。

1100mm×1100mm×144mmです。



このスクエアパネルで建物を建てると解体時に木製パレットとなりリユースされ、産業廃棄物の抑制が図れるのです。

エコを全面に商品PRをしている会社やオリパラに向けた仮設施設、災害などの緊急性の高い施設などテンポラリーながら、居住性を求められる施設などに使用できる建築資材でその需要は、近年、日本に求められている。

防災用ペットボトル箸

2017年07月01日 17時42分18秒 | まちづくり・ボランティア
スプーンを🥄ペットボトルで作ったから、箸もと考えていました。



できるのか?

頭の中でイメージしています。

できます。



ペットボトルを3つに分けます。



今回は辞退さ胴体部分を使います。



螺旋状にテープを作りました。

わかりましたか?



ちょっと太いですが、箸を作りました。

災害用 オタマ

2017年06月25日 12時40分34秒 | まちづくり・ボランティア
災害時には、何かと不足します。身近にあるペットボトルで必要なモノが出来ると役に立つと考えて今回は、「オタマ」を作ってみました。



炭酸水を入れたペットボトルを用意します。



あらかじめ、マジックインキで線を引いておくと便利です。

その線に沿って切り出します。





柄の部分を折っておくと強度がでます。



切り出した別の部分は、計量に使うスコップになります。

ほぼ捨てる部材がない、無駄の少ない工作になりました。

今回は、500ccサイズですが、1500サイズでも、同じように製作します。

防災用ペットボトルスプーン

2017年06月25日 12時35分31秒 | まちづくり・ボランティア


別の形のペットボトルスプーンです。



今回は、ペットボトルの上部のカーブ部分を使いました。



切り出すとこんな形になります。



スプーンの形になるように切ります。



柄の部分を折ってほぼ、完成です。

ペットボトルでスプーン

2017年06月25日 00時45分46秒 | まちづくり・ボランティア


ペットボトルでスプーンを作ってみました。



ペットボトルの底は、こんな形がベストです。




胴体に2本の切れ目を入れ、柄の部分を作ります。







底の部分の切断が、一番厄介です。

わたしは、カッターをライターで焼いて切断しました。



柄とスプーンの頭の形を整えて出来上がりです。

災害用簡易浄水器

2017年06月23日 09時05分25秒 | まちづくり・ボランティア
災害時には、飲料水が手に入りにくいことが予想されます。


ペットボトルで簡単に作れる浄水器です。



用意するものは

ペットボトル2個(炭酸飲料用がベスト)
塩ビパイプ13 200mm
ホットボンドもしくは、接着剤
ビニールテープ



道具は、
18mmの木工ドリル
電動インパクトドライバー


作り方


接着剤でキャップ同士を接着します。




18mmの穴を貫通させます。


このように塩ビパイプを通します。


ペットボトル同士をキャップで繋ぎます。

下のペットボトルに汚水を入れ、太陽光で蒸気となって上のボトルに溜まる水が浄化された水です。

愛される掲示板

2017年05月18日 22時14分22秒 | まちづくり・ボランティア


まちづくり!と大上段に構えても、やっていることが、イベントだった時期がありました。



イベントを成功させることが、まちづくりにつながると考えていた時期だったのです。



若い時期です。




決してイベントが良くないと言っている訳ではありません。



まちづくりは、イベントの成功ではない。
ということ。

写真は、

14年前に建てた掲示板。

みんなに使われて大切に、そして、役に立っています。

まずは、綺麗にしました。

まちづくりは、コツコツと時間をかけてやるものだ最近思うようになりました。

わたしは、まちづくりに役立つ、そして、誰にでも愛されるまちづくりアイテムを作り上げていくことが、私のまちづくりです。

サーフタウン基本構想策定へ

2017年04月17日 22時18分17秒 | まちづくり・ボランティア

サーフタウン日向のイメージについて意見を出し合う策定会議の委員ら
まちづくり、活性化へ-日向市が初会合

◆自然を生かした環境整備の指針

 サーフィンを核としたまちづくりに取り組む日向市は、市の優れた自然環境を生かして地域活性化を図ろうと、海岸の環境整備の指針となる「サーフタウン日向基本構想」を策定する。第1回会議は6日に市役所であり、行政や民間団体などから約30人が出席。7月までに全4回の会議を開き、構想は8月をめどにまとめるという。

 市ではこれまでに、東京五輪サーフィン競技の招致に官民挙げて取り組み、昨年12月には市総合戦略の一環で、魅力発信プロジェクト「リラックスサーフタウン日向」を立ち上げるなど、サーフィンを地域活性化の大きな柱に捉え活動してきた。良質な波や充実した設備は高い評価を受け、9月にはお倉ケ浜海岸で世界ジュニア選手権の開催が決まっている。

 一方で、平成28年5月に県が公表した経済効果等調査結果によると、日向の海には県外客が多く来ているものの、観光消費額の推計は木崎浜の6万383円に比べ1万7827円と少なく、策定する構想では、サーフィン以外のビーチ利用客の掘り起こしや観光消費額の増加にも力を入れる。

 策定会議の委員は、観光や商工団体、サーフィン関係者など16人。会長に市観光協会長の松葉藤吉さん、副会長には日向商工会議所女性会長の山本恵子さんが就任した。

 委員を代表し、商工観光部の清水邦彦部長から委嘱状を受け取った松葉会長は「身の引き締まる思い。日向の今後を決めるような素晴らしいまとめとしたい」などと述べた。

 この日は4、5人のグループに分かれ意見交換があり「市外にアピールしたい日向の魅力」「サーフタウン日向のイメージ」などをテーマに委員が思いを出し合い、模造紙に書いて全体で共有していた。

 今後は構想のイメージ図の作成と取りまとめ、概要作成など行い、7月の第4回会議で概要案を市の事務局が提示、委員の意見を聞いた上で8月をめどに策定するとしている。



お倉ケ浜にオリジナルベンチ-日向

2017年04月14日 12時20分52秒 | まちづくり・ボランティア
県産材サーフボード掛け本紙掲載日:2017-04-08 1面


お倉ケ浜にオリジナルベンチ-日向

 恵まれたサーフィン環境を生かしたまちづくりを進める日向市は、お倉ケ浜海岸にサーフボードが掛け置きできる県産杉を使ったベンチを設置した=写真=。

 県の魅力ある観光地づくり総合支援事業を活用。特殊な防腐処理をした県産の「弥良来(ミラクル)杉」を用い、日向市の宮崎ミロク協同組合(海野洋光代表)がデザインした。

 設置したのはベンチ2基とサーフボード掛け1基。ベンチは幅約290センチ、高さ約190センチ。ボード掛けの幅と高さは約190センチ。ショート、ロングなどさまざまなボードサイズに対応しており、いずれもビーチハウス周辺にある。

 市スポーツタウン推進室は「ボード掛けはシャワー利用などの際、一時的に置いておく場所として、ベンチは海岸の風景を楽しんでもらい、写真を撮ってSNSなどで発信してほしい」と利用を呼び掛けている。

素材

2017年02月05日 18時39分53秒 | まちづくり・ボランティア
まちづくりと大きな課題を声を出して話すことはない。

そんな大袈裟なことでもないから。

私は、まちづくりの基本は、人だと考えています。

そこには、街に対する情熱や想いが、どれほどのものなのか?

覚悟みたいなことが、問われています。

そんな大袈裟な。

ただ、どこかのまちづくりを真似しても、行き着くところは、知れています。

それでは、意味がないのか?と言う、そうでもありません。

そのまちにある素材、特殊性などまちづくりを形成する細胞 集めなければなりません。


素材を使って始めるなら、

宮崎市景観まちづくりの集い

2017年01月30日 23時19分19秒 | まちづくり・ボランティア
宮崎市景観まちづくりの集いが、2月4日に開催される。

mrt前のベンチ、宮交のバス停、こどもの国のツリーハウス。どれも弊社の「弥良来杉」だ。

人にとって心地良い空間って、どんな空間なんだろう。と考えた時に有機的な空間は、キーポイントだと思う。

フランク ロイド ライトの目指す「有機的な建築」に一歩近づくことができたかなあ?