写真は、伝建地区の新しくなった外壁です。
昔の外壁は、結構、工夫しています。今は、サイディングになって、簡単に考えていますが、外壁の水処理は、木製だと重要です。
酸化亜鉛含浸処理(弥良来杉)での外壁の注文が来ます。ひとつひとつ丁寧に説明していますが、横張りと縦張りの違いを説明するのに横張りのメリットを上げなければなりません。
横の貼りの方が、水の処理が簡単なのです。仕組みは、瓦と同じです。下から重ねておけば、水の浸入は防げるからです。
縦張りは、どうしても継ぎ目が縦になり、継ぎ目を伝わって水が下へ流れますので浸入しやすくなってしまいます。
昔は、当たり前だった常識(知識)が、新しい製品によって伝えることができなくなっています。昔からの職人であれば、問題なく仕事ができるのですが、サイディングばかり、している大工さんは、一から教えないとなりません。
外壁に限らず、門も今ではなくなった技術かもしれません。
木材を使え!と声を張り上げている木材屋さんや製材所、林業者に一言。
もう、新築の現場で木材を使う部材が、極端に少なくなっている。
新製品開発と言って今ある製品よりもモノが良くても値段が高ければ、製品が出来ても、意味はないのです。
何よりも木製を扱う職人が少なくなってしまいました。