*ウサギのお部屋*

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「第三・第四若草物語」

2006年11月11日 | 
若草物語 (第3) (角川文庫)
ルイザ・メイ・オルコット,吉田 勝江,Louisa May Alcott
角川書店

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若草物語 (第4) (角川文庫)
ルイザ・メイ・オルコット,吉田 勝江,Louisa May Alcott
角川書店

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ルイザ・メイ・オルコット・著

言わずと知れた、「若草物語」の、あんまり知られていない続編。

まとめて載せちゃえ。



第三「Little Men」


アニメでやってた、「ナンとジョー先生」の原作。

ずっと読んでみたいなって思ってて、何年か前に買ったのに、なんだか入り込むことができなくて、ちゃんと読めなくて、途中で断念していた。



今なら読めるかもしれない

と思ったの。

子供を持つとちゃんと読めるのかな。

これから先の子育てのお手本が読めた。



プラムフィールドの学校の考え方は私も賛成!

しかし、100年以上も前に書かれたことが、まだわたしたちはできていないんだね。



すなわち、子供の意向を尊重する、というもの。

その子の大事にしているものを軽んじないこと。

正しい道を進むように、私たちはサポートするだけだということ。



難しいけど、基本だね。

自分の理想を子供に押し付けてるだけの親がけっこう多いから、そういう人に読んでもらいたいけど、そういう人は読んでも気づかないんだよな。



ま、恋愛の部分がないから、そんなに入り込めなかったけどねぇ(笑)



第四「Jo's Boys」


「第三」から10年、プラムフィールドは大学になった。

大学なんて、ちょっとやりすぎでは?と思ったけど、その教育理念を読んで納得。100年後の日本にもあてはまるからねぇ。



当時10歳くらいだった子供たちは20歳くらいになって、それぞれ独立したり大学へ進んだり、そして、恋の季節がやってきた。

(中には14→24の人もいるし、3→13の人もいるけど)



残念、恋愛のお話なのに、あんまり入り込めないの。

この子もこの子も、って感じで、いろんな人に話が飛んで、結局全部を追ってくれなかった人もいるし、散らかっちゃった感じ。

一気に読めなかった自分も悪いのかな。



ところどころ、いい場面があるのはよかったけどねぇ。

思春期以降の子供にどう接したらいいか?

の教科書にはなると思う。



作者の最後の作品だったそうだし、もう疲れちゃってたのもあるんだろうね。

最後の1ページで、みんなのその後をばーっと書いて、おしまい。

いくら、疲れてた、とはいえ、なんか、ちょっと、終わりが…良くない。



ダンの恋も、なんだか尻切れだし、不完全燃焼ってとこだなぁ。



***



やっぱ「若草物語」は第二がいちばん好き。

ってわかっただけでもよしとするか(笑)