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ルイザ・メイ・オルコット・著
言わずと知れた、「若草物語」の、あんまり知られていない続編。
まとめて載せちゃえ。
第三「Little Men」
アニメでやってた、「ナンとジョー先生」の原作。
ずっと読んでみたいなって思ってて、何年か前に買ったのに、なんだか入り込むことができなくて、ちゃんと読めなくて、途中で断念していた。
今なら読めるかもしれない
と思ったの。
子供を持つとちゃんと読めるのかな。
これから先の子育てのお手本が読めた。
プラムフィールドの学校の考え方は私も賛成!
しかし、100年以上も前に書かれたことが、まだわたしたちはできていないんだね。
すなわち、子供の意向を尊重する、というもの。
その子の大事にしているものを軽んじないこと。
正しい道を進むように、私たちはサポートするだけだということ。
難しいけど、基本だね。
自分の理想を子供に押し付けてるだけの親がけっこう多いから、そういう人に読んでもらいたいけど、そういう人は読んでも気づかないんだよな。
ま、恋愛の部分がないから、そんなに入り込めなかったけどねぇ(笑)
第四「Jo's Boys」
「第三」から10年、プラムフィールドは大学になった。
大学なんて、ちょっとやりすぎでは?と思ったけど、その教育理念を読んで納得。100年後の日本にもあてはまるからねぇ。
当時10歳くらいだった子供たちは20歳くらいになって、それぞれ独立したり大学へ進んだり、そして、恋の季節がやってきた。
(中には14→24の人もいるし、3→13の人もいるけど)
残念、恋愛のお話なのに、あんまり入り込めないの。
この子もこの子も、って感じで、いろんな人に話が飛んで、結局全部を追ってくれなかった人もいるし、散らかっちゃった感じ。
一気に読めなかった自分も悪いのかな。
ところどころ、いい場面があるのはよかったけどねぇ。
思春期以降の子供にどう接したらいいか?
の教科書にはなると思う。
作者の最後の作品だったそうだし、もう疲れちゃってたのもあるんだろうね。
最後の1ページで、みんなのその後をばーっと書いて、おしまい。
いくら、疲れてた、とはいえ、なんか、ちょっと、終わりが…良くない。
ダンの恋も、なんだか尻切れだし、不完全燃焼ってとこだなぁ。
***
やっぱ「若草物語」は第二がいちばん好き。
ってわかっただけでもよしとするか(笑)