*ウサギのお部屋*

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岸美一郎「先に亡くなる親といい関係を築くためのアドラー心理学」(2010・2019新装版)

2023年07月25日 | 
アドラー心理学の岸見先生の本だから読んでみた。
もっとこう、漠然とした話なのかと思ったら、ご本人がお父さんを介護した体験談だった。n=1の話ではあるけれど、0と1の間には圧倒的な違いがあるなと思う。
しかし、その渦中にこれを書いていたから、結構、ただの体験談と、アドラー心理学に結びつけていく感じが、地続きで、逆にすごい本なのかもと思った。あとがきで、つらい作業だったと書かれていたけれど。

やはり、結局、子育てのときと同じ。
子供と親で違うのは、子供は昨日できなかったことが今日できるようになるかもしれない、親は、昨日までできてたことが今日できなくなるかもしれないという部分。
でも、それも、過去、未来を見るからそうなる。

たしか、子育てで、ほめるも叱るもしなくていいって言ってたやつだっけ? アドラーさん。
何かをしてほめると、それをしてないときはよくないって思われてしまう。例えば、学校に行くという条件付きで愛するみたいな。
そうではなくて、ただ存在しているだけでいいんだっていうこと。
今、ここにいる、存在しているだけでいいということ。
きっと、そこまで思えるのは結構大変だと思いますけどねー。

もし、その関係を悪いと思うような場合、わざと自分でそういう状況にしてる、そういう状況を引き寄せてる、みたいな話もあって、それはあるよなーと思う。
結論ありきで、そこに向かう台本があるみたいな感じで、マッチポンプみたいな感じで、結果に見えることが本当は原因みたいな感じかな。
なかなか、言葉にするのが難しいかもね。

もう私は医療を信じていないからなー。
認知症も薬で作られてると思ってるし、病院に殺されると思ってるし。
だから、ちょっとその辺の話はあまり信じません。