観測にまつわる問題

政治ブログです。「保険」「相続」「国民年金」「AIロボット」「運輸エンタメ長時間労働」「GX」を考察予定。

少子化対策の本質はデフレ対策

2024-06-06 03:11:25 | 少子化・男女問題
2023年の出生率1.20、過去最低を更新 東京都は0.99(日経2024年6月5日)

少子化問題は問題問題と言われてきましたが、一方で無問題という人もいて、国論が割れ、中々上手くいきませんでした。しかし私はここに来て、何故問題なのかが見えて来たように思います。要はデフレ傾向を促進するから駄目なんです。デフレが駄目というのも民主党勢中心に分かってない感じですが、まぁその辺は愚行権がありますから、放置しておいて、デフレ脱却を旗印に掲げる親ビジネス勢は少子化対策で一致するべきのように私は思っています。少子化が無問題という前提は一人当たり使うお金が増えてこそ成り立つ訳ですが、賃金はコストですから、コストを無駄にかける企業は淘汰される訳で、コストを皆にかけさせて、経済を回すというようなビジョンでは成功しないのは理論的にも実際的にも明らかではないかと思います。やはり経済は前向きに新市場を開拓していくのが基本のはずです。市場の縮小で経済成長するように経済は出来てないのがそろそろ分からないといけません。今からでは遅いということも多分ありません。何故なら子育て世帯は負担に苦しんでいるので、負担を取り除くことで、即効的に消費は拡張されるからです。浪費を肯定しませんが、消費を否定する老人守銭奴的な経済の成功は有り得ず、今からでも貯蓄をタネにより大きいリターンを得ていくのが経済です。

東京が少子化の最前線というパラドックスがありますが、東京は地方から人を集めているから拡大インフレしているんです。福岡も同じですが、地方が縮小しているので、これは何時までも続きません。日本としては、この流れを何処かで止める必要がありますが、人口減少は直ぐには止まらないと悲観する必要は無く、女性活躍や子育て世帯の支援というこれまでやってこなかった総賃金上げ、消費拡大政策でカバーすることが可能です。日本経済は高齢化による消費の停滞と老老相続による資産の凍結で不活性化しているんですが、原因が分かっていれば、対策は可能と私は思います。

[社説]人口急減の克服へ社会の変革急げ(日経2024年6月5日)

省人化も重要ですが、それだけでは未来がありませんね。機械は基本的にお金を使わず需要を産まない訳で、市場が縮小する中、投資は容易ではありません。お金を使う新市場の創出利潤を元にした賃上げによる市場の拡張こそが経済のエンジンです。

金利を上げて経済活性化とか笑止ですよ。国債にお金が回るだけで、国がお金を使わないとどうしようもなくなるだけです。税を納める民間部門の需要が大きくなり、インフレにならないとどうしようもありません。金利を上げて経済を冷やしてどうする(笑)。

税を上げて経済を冷やすのも話になりません。要は安全保障等、止むを得ないものは別として、消費や投資を活性化する政策で需要を拡大させていくことですよ。少子化対策はインフレ誘導ありきなんです。多子社会ではインフレ抑制が重要かもしれませんが、日本は人為的にインフレ誘導しなければならない。

上手くいきつつある日本経済

2024-06-06 00:26:13 | 経済財政
「日経平均、年末に4万2000円も」 株価座談会(日経2024年6月5日)

>円安効果や値上げの影響が想定されていない、保守的な見通しといえる。4〜6月期や4〜9月期の決算発表で上方修正されれば、株価も切り上がるだろう・・・円安安定で絶対に企業の利益は上がり、賃上げの流れは継続することが誰の目にも分かるようになると私は思います。企業が儲からないと賃上げの流れは止まってしまう訳ですから、今は我慢して政策を変えないことが肝要ではないでしょうか。民主党政権の円高不況を再来させては絶対になりません。日本経済に再生の目が出て来たことは分かる人には分かっていると私は思います。

>1ドル=150円前後まで緩やかに円高が進めば株にはプラスだ・・・その上で超円安に向かう流れが見えなくなることが重要なようです。円安になればなるほどいいという訳では全くなく、為替の安定が重要ですが、ギリギリで超円安を止めているというような状況では落ち着けないという訳です。

>日本のデフレ脱却に対する長期投資家の期待は変わらない・・・先進国は日本ほどでなくとも、少子高齢化の傾向がありますから、岸田政権のチャレンジは分かる人には分かっていると思います。やっぱり経済はデフレではどうしようもありません。お金が退蔵されるからです。

>インフレが続けば、銀行株も投資妙味がある・・・デフレで経済が不活性化している時、銀行は儲けようがない訳です。保守的になって、金利で食っていこうとなっても止むを得ない面がありますが、緩やかなインフレで経済が活性化すれば、貸出しも活性化し、預金が集まり過ぎることもない気がします。

>企業業績は上振れするだろうが、現在の日本企業は設備投資が少なく、イノベーションが期待できないとの声を海外から聞くことも多い。・・・課題はイノベーションですね。企業は敗北主義に陥らず、如何に生産性を上げて売り上げを増やすかに注力するべきです。コストカットは非常手段に過ぎません。延命のために自分の足を食べるタコはいずれ死んでしまうでしょう。一時的に命を繋げれば何時もの餌にありつけるなら、それも無いとは言えませんが。お客様が増えること×お金を出してくれることを会社は目指すのが基本です。その基本を実現するのがイノベーション(変革)ということなのでは?

日本でイノベーションを起こすには文化の問題をクリアする必要があるとは思います。やっぱりモノマネの後発が成功するのは駄目で、先行者はリスペクトされる必要があると思います。勿論「学ぶ」(まねぶ)のはいいんです。ただ先発が評価されねばなりません。新しいアイディアを出すなんて、マネされるだけで馬鹿であるというような発想に陥ってはならないんですね。馬鹿は馬鹿なりに真似していいんですが、新しいアイディアを出す方が頭がいいと評価されなければなりません。文化では誰それのインスパイアとかあるでしょうが、インスパイアする方が上です。

勿論「巨人の肩の上にのる矮人」が新しいものを産み出すのは可能です。日本人はこれを目指すべきかもしれません。「ゼロからイチを産み出して」(程度問題ですが)ブルーオーシャンを開拓するのも重要ではありますが、それが出来る人に任せて、普通の人は普通に努力するべきであって、それが日本の強みのような気がします。