僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

亀の手

2012-11-26 23:10:33 | 食べ物
本日の夕飯です。


「亀の手」というありふれていますが、食材としては珍しいものを通販でもとめました。


カメノテはフジツボの仲間で、普通に港や磯、テトラポットなどに見られます。
まるでガメラの手のようですが、貝ではなく、エビやカニと同じ甲殻類でミョウガガイ科に分類されています。

岩礁に固着して紫色の蔓脚で海水中のプランクトンを濾過して捕食します。

塩茹で食べてみました。
袋状の柄の中にある筋肉の部分を食べるのです。
食感が貝のようですが、下のほうの蔓脚に近い部分がエビやカニに似た味です。


旬が夏の食材ですので、今回取り寄せたのは冷凍物で少々身が黒ずんでいるものも多かったです。
美味しんぼの79巻に出てくる「カメノテ」は
「しっとりした歯ごたえ、噛むとあふれ出る肉汁!!」

「濃厚だが癖のない澄んだ味で、貝や魚とは次元が違ううまさだ!」

と、食べた感想に驚きの実感がこもっていました。

いずれまた夏に購入したいと思います。