ラヴリーを探して・・・

ラヴリー:美しい、素晴らしい などの意

いかに楽(ラク)して楽しく遊ぶか。それが私のテーマ。

祭り

2005-05-31 | Weblog
私の実家のある町では、江戸時代中期から始まったとされる、「祭り」がある。
その祭りが、県の無形民俗文化財だということを、最近知った。

その祭りは、威勢のいいという感じではなく、もちろん若い男衆が神輿を担ぐのだが、威勢というより、
厳かといった感じの祭りだ。

神輿の他に、十数台の山車があり、山車を曳くのはやはり男衆。
でもこちらは、青年団を引退して何十年もたったような男達だ。(いわゆるおっちゃん達)

昔からの伝統的な祭りなので、神輿や山車は女人禁制。
ただし、小学生くらいまでなら山車に乗っても怒られない。

祭りは2日間あり、その2日は、学校の授業は午前だけとなる。(小学校まで)
学校から帰ると、急いで着替え、友達と祭りに行く。

まず、お宮さんにお参りし、目当ての屋台をまわるのだが、この屋台がスゴイ数で、距離にすると2km近くある。もちろん店は、道路の両脇にある。
この状態がすでに、子供にとっては「祭り」なのだ。

一通り屋台をまわると、今度は山車を見つけに行く。
この山車は、神輿と一緒に1日かけ、町中を練り歩く。
進んでは休み、進んでは休み(飲み)といった感じなので、どこにいるのかわからない。
スケジュールも、あってないようなものだ。

それでも子供達は、子供独特の嗅覚で、簡単に山車を見つけだし、それに乗り込む。
そして、上で太鼓を叩いたり、山車曳きを手伝ったりして祭りに参加する。

ラッパの音と、山車を曳く際に出る車輪の軋み音を聞くと、血が騒ぎ出すほど祭りが大好きだったのに。

この町を離れてから、何年も経つ。
祭りには、もう何年も行っていない。

祭りに参加する若者も年々減り、元青年団(現中年)の男衆が借り出される。
そして祭りも、ここ数年は縮小傾向にあったらしい。

今年から土日に開催されることになり、今年は相当な賑わいだったと友人や両親から聞いた。
神聖な祭りの日にちを変更するなんてと思うが、この祭りを守るための苦肉の策だったのだろう。

静かな田舎町も、この2日間だけは昔の活気を取り戻したようだ。

来年は、顔を出してみようかな。
コメント
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