ラヴリーを探して・・・

ラヴリー:美しい、素晴らしい などの意

いかに楽(ラク)して楽しく遊ぶか。それが私のテーマ。

安全登山宣言

2005-08-12 | トレッキング&温泉
北ア・白馬岳で大規模土砂崩落 2人死傷、1人不明 (朝日新聞) - goo ニュース

昨日の夕方のテレビニュース番組で知った。
背筋が凍りついいた。

先々週の蝶ヶ岳トレッキングで、山頂にいた時に、遠くから土砂崩れのような音を聞いた。
初めは雪崩か?と思ったが、雪は積もっていないので、土砂崩れだろうと思った。
しかし、ニュースになっていなかったので、人的被害はなかったのだろう。

先週末の燕岳トレッキングでは、小さい土砂崩れ跡を、トラバースした。
その時、足元の小砂利のような土砂が、歩くたびに少しずつ崩れたので、とても怖かった。

その翌日、本屋で目に留まった雑誌がある。
山と渓谷の別冊「山で死んではいけない」(山と渓谷社)

登山ビギナーの私は、その雑誌を即購入した。

まだ途中までしか読んでいないが、自分がいかに無知で軽々しい気持ちでいたかを感じた。

私の場合は、難所が無いような一般登山道の所を選んでもらって行っているわけだが、山道なのだから100%安全とは言い切れない。

体力的には、MTBのXCというハードなスポーツをやっているので、自分の体力や、それに合わせたペース配分というものを多少は知っている。
水分補給やエネルギー補給の大切さも実感している。

先日、映画「運命を分けたザイル」の原作「死のクレバス」も、読み終えたばかりだった。
自分では絶対にあり得ない体験だが、山の怖さを感じていた。
体力も大事だが、強靭な精神力がなければ彼は生きていなかっただろう。

私は、精神力もなければ、登山に関しての知識や技術は全くない。

ピークハンター志向ではないものの、次は次はと登山ガイドなどを読み、だんだん難しい山へと行って見たくなる。
私の場合、おかしなことに実は高所恐怖症なので、登っていながら、最ピークには立てない。
崖っぷち、つり橋、丸太橋、ハシゴ、まるでダメ。クサリ場なんて、もってのほか。
がけ下が見えると、足がすくみ、身体は硬直してしまう。
これを克服できないかぎり、穂高には一生登れない。

でも、なぜ登るのだろう?
「そこに山があるから」なんてとんでもない。私には征服欲など微塵もありません。
ただ単に、景色・眺望の良さだけだ。
遠くに“うわぁぁっ”と広がる山々を眺めているのも好きだが、山頂からならではの大迫力の山々を眺めるのも良い。
下界では見ることのできない、高山植物に出会えることも楽しみのひとつだろう。

山を見つめ「あんな所登る人がいるんだねー、私には無理だ」と話をしていると、「意外と登れるもんだよ」と知らないおじさんから返事が返ってくることもある。
そう言われると、その気になってしまうのがまた怖いところ。

実は今シーズンは、秘湯が魅力の白馬鑓温泉に行ってみたいと思っていた。
しかし、この土砂崩落のニュースを聞き、ルートは違うものの、行くのが怖くなった。

登山は観光ではない。
それを肝に銘じて、これからは登りたい。

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先日の、燕岳トレッキングで出会った高山植物や、景色の写真(アルバム)を公開しています。
コチラ
コメント (6)
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