大熊町に入ると福島第一原子力発電所が見えてきます。
送電線の鉄塔、クレーンの長いアーム、TVでよく見る光景です。
今、廃炉の現場には毎日約6千人の作業員が
被曝のリスクを負い、命がけで働いているのです。
家族はどんな思いで受け止めているのでしょうか?
このみどりの中に埋もれている家、どれだけ悔しく悲しい思いなのか・・・
国道6号から1キロ位は離れているのでしょうか?
測定器の数値はどんどん上がっていきます。
この日大熊町R6号近くのモニタリングポストの数値は、6.3マイクロシーベルトでした。
帰る人のいない家、大きく背を伸ばす草木、
何処まで走っても、黒い山が続きます。
除染特別地域(国が除染事業を進める地域)の除染情報(29/5/26時点)
仮置き場等:267ケ所、保管物数:約755万袋、
他の地域を加えたら・・・気の遠くなるような数です。
フェンスの向こう、初夏の緑はこんなに美しいのに、悔しいですね。
震災や津波は止めることの出来ない天災です、
しかし、この原発事故は人災です。絶対安全なんてあるはずがない。
これだけ広大な地域を、大勢の人々を、未来の人々をまで巻き込んだ原発事故。
この大きな痛みを伴った教訓があるのに、なぜ止められないのだろうか?