「写真なの?」田中豊美さんの画集を見た孫の第一声、
「画集 日本の野生動物 森の鼓動・けはい・あしおと」
写真よりも同じ山の中にいて動物を見ている感覚になる画集。
動物の動き、表情、山での様子が作者の優しい目で描かれています。
人家近くに現れたと騒がれる熊も大切な家族を守っているし、
作物を荒らすサルの群れも、その動きの楽しいこと。
タケノコ荒らしにやってくる猪の迫力もかっこいい。
動物が人を警戒しない様子を見せるのは、
作者が動物と同じ自然に溶け込んでその動きを捉えているからでしょうね。
「懐かしい、田中さんと言えばこの本だわ」と娘。
出版されて30年、娘が6年生の頃学校で見た本だと懐かしみます。
学校の先輩の本と話題となり、素晴らしい絵に感動したのでしょうね。
「友達のお父さんは田中さんに憧れて絵を始めたんだよ」
良い作品に出会えることは素適なこと、
心のどこかに留まっていて、何かのきっかけで輝きだす。
Nちゃんが動物スケッチの本を見て
「紙ちょうだい、何を描こうかな?」
「ウサギ?リス?早速挑戦ですか?」いいねぇ・・・