一本杉、初めての出会いです。
すごい迫力、でも枯れた枝の多いこと。
想像していたのはスラリと伸びた大きい杉の木、
でも、この杉はたくさんの枝を四方に伸ばした大木でした。
上部は雷で折れているそうですが、枝が多すぎてみることが出来ません。
今日の登山は、幼稚園、保育園の年長児の記念登山です。
毎年、地域の恒例行事となっています。
山の神様へ「これから山に入らせていただきます」と皆でお参り。
ここから上り坂、頑張って行こう。
紅葉の残る山道、落ち葉がカサカサ、フワフワ。
子供たちは元気、軽々と登っていきます。
「だいじょうぶ?」落ち葉の道は滑りやすいからね。
ひと休み、昔はこのあたりまでミカンの山だったそうです。
あと少し!
町が見える、学校のグラウンドが見える。
着いた!大きい木だね。
ここで大切な仕事、記念の看板を建てます。
先輩の看板がいっぱい、どこにするかなぁ。
ここからの景色最高!
また会えるかな?
バイバイ、一本杉さん
帰り道は慎重に、
ロープをもって電車ごっこみたい。
みんな揃って元気に帰ってきました。
「一本杉」園児たちのサポートで登ることにしたのは、
作品展の打ち合わせをしていた時の田中豊美さんのひと言。
「一本杉はどうなっているのかなぁ?大好きな場所だった」
タイミング良くこの登山が計画されていたので
田中さんに一本杉のことを伝えようと、同行を決めたのです。
山を登っていると田中さんから電話がかかりました。
「みんなからのメッセージが嬉しくて、涙が・・・」
「私、何処にいると思います?一本杉に向かって山登り中」
「どのあたり?」と聞かれても説明できない私。
「僕は一本杉のてっぺんまで登ったことがあるんだよ」
山の空気感、電話で届けられれば良いのにね。
こんなときはスマホ持っていて欲しいよ。
どんどん広がっていますね。
田中さんも皆さんからのメッセージをご覧になって
益々故郷への思いをはせておられたのでしょうね。
そして田中さんの思いを抱いて
1本過ぎに向かう笑ばあちゃん
何だか絵本にでもなりそうなお話
何時までも作品展からの余韻が・・・
良かったですね。
「帰った時、下から一本杉の山を見たけど見つけられなかった、
目も悪くなってるしね」83歳の田中さん、
タイミング良く園児の登山があったから、行くしかないって。
作品展のお礼に山の写真を届けます。
迫力あるでしょ。
みんなのメッセージ、特に子供達の観賞コメントがすばらしかった。
こんなにしっかり見て、何かを掴み取ってくれるのかと胸が熱くなりました。
田中さんから、
「もう先のない歳だと思ってたけど、もう少し描いていきます」と、
子供達への伝言を預かりました。